２０ 拒絶 ページ23
智 side
扉を開けた彼はとてもびっくりしていた。
翔:別に…泣いてませんよ……？
どーして？
そんな真っ赤に目を腫らしてるのに、
なのに、どーして？
なんで、嘘をつくの？
智:…目、真っ赤ですよ
翔:え…あ、いや…
智:……。
見ていられなかった。
だから、おいらは無意識に彼を抱きしめていた。
翔:え……
見た目よりもずっと彼の体は細かった。
智:…ちゃんと食べてますか…？
翔:…へ？…あぁ、まぁ、一応…
智:細いですよ、ちょっと
翔:あ、はい…
何の話をしてるんだ、おいらは。
ただ、この人が気になるんだ。
ほっとけない。それだけだ。
翔:大野さん…
智:はい…
翔:……ありがとうございます…
智:え……
翔:あなたのお陰で少し楽になれました。
この人は優しい。
優しいが故に、自分をなかなか大切に出来ない。
優しいが故に、簡単に傷ついてしまう。
一刻も早く思い出さなきゃいけない…
翔:無理はだめですよ、大野さん…
智:…え？
翔:無理に思い出す必要なんてないです…
彼はそう言い、おいらから離れた。
翔:本当にありがとうございます。また。
彼はゆっくりおいらを外へ出し手を振った。
扉の閉まった音で正気に戻った。
智:無理に思い出す必要なんてないって…
君なの？
やっぱり、君なの？
君は思い出してほしくないの？
どーして、そんなこと言うの？
おいらはどーするのが正解なの？
おいらは彼に出会って初めて
拒絶されたような気がした。
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しょうの(プロフ) - 水翔華さん» 嬉しいです！ありがとうございます！出来たら更新してみます！ (2016年7月7日 14時) (
レス) id: 0fcff80d9c (このIDを非表示/違反報告)
しょうの(プロフ) - 征嵐さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2015年11月16日 19時) (レス) id: 0fcff80d9c (このIDを非表示/違反報告)
征嵐(プロフ) - お久しぶりです。続きを、楽しみに待っています。 (2015年11月15日 21時) (レス) id: df9490a7fd (このIDを非表示/違反報告)
水翔華(プロフ) - お久しぶりです！！さしぶりぐらいに小説が更新されたので、テンションがめっちゃあがりました！！ほかの小説、特に『鬼と呼ばれて』ですかね？凄く好きなので、時間があれば更新してほしいです。お願いします！！！ (2015年3月14日 20時) (レス) id: 72beee32ac (このIDを非表示/違反報告)
しょうの(プロフ) - 櫻吹雪さん» 更新は、大変ですよね…。作品、読ませていただきます!! (2014年1月7日 6時) (レス) id: 682d9bdf90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうの | 作成日時：2013年10月20日 21時
