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Oside
「翔くんの部屋どこ〜？」
翔くんの家のドアを開けて聞けば、
「ここでいい…」
って返ってくる。
大丈夫なの？って聞けば、
「大丈夫…」
って返ってくる。
でもここで帰っちゃ俺が安心出来ないから、部屋まで荷物持ってくよって無理言って入らせてもらう。
トントンと二人で階段を上がるけど、
前を歩く翔くんはふらっふらで、
大丈夫なわけないのがすぐ見てわかる。
こりゃ看病決定だな(笑)
「ここ、置いとくね。」
「ああ…はい…」
「もう動けないでしょ。
看病すっから。」
「…」
あらあら、寝ちゃった。
部屋に入ってすぐにベッドに横になった翔くんはもう夢の中。
「大変だぁ、こりゃ…」
リビングにお邪魔して、いるものを頂戴する。
部屋に戻って布団からはみ出た腕を中にしまう。
普段こんな弱った姿見ねぇから、なんか…
「はぁ〜〜…」
なんつったらいいかわかんね…
でも、いつもとは違う感じ。
わかんねぇか(笑)
「……っあれ、なんで…いんの…」
少しして、開かれた、うるおった目。
「熱、高いから、一人に出来ないでしょ。」
「いいよ。もう、大丈夫…だから…」
どこまで意地張ってんだか…(笑)
「ま、お前が落ち着くまで俺はここにいっから。」
「うつるよ」
「別に移ってもいーよ。」
「俺が困る…」
「心配してくれんの？」
「別にっ、そんなんじゃ…」
なんでこんなすぐ顔真っ赤になるかなぁ(笑)
可愛いからいいけどね。
部屋の時計を見ると、もう生徒が下校する時間。
「あ、翔くん水、飲んで？」
「ん…」
起こすのを手伝って翔くんに水を渡した時。
___＿ピンポンッ
来客を知らせるチャイムが鳴った。
.
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作者名：aki | 作成日時：2015年3月25日 16時
