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Oside
「薬、飲む前になんか食べねーとな…」
「いらね…」
「んなこと言われてもなぁ(笑)」
食欲がないのか、翔くんはご飯を完全拒否(笑)
「何でもいいから、ちょっとだけでも、な？
なんなら購買で好きな買ってきちゃるっ。」
「…」
ダメ、かぁ…
なんかすげぇちっちゃい子の相手してるみたい(笑)
「じゃあ…口移しで食べさせてやろっか？」
必殺、大ちゃんの究極作戦！
これでうんって言われちゃ困っちゃうけどね(笑)
「…ばか…自分でたべるわ…っ」
おしっ。
いつもみたいに勢いがないから弱ってんのにさすがにちょっときつかったかな…
「じょーだんだよ(笑)」
って頭をポンポン。
当の本人は頑張っておかずを少し食べれたみたいで、薬を飲ませて寝かせる。
「…さとし、くん。」
「ん？」
翔くんを見ると、熱でウルウルの目で俺の目を見つめてて、
可愛いすぎかって言葉が、喉まで出かかって呑み込んだ。
それは反則ね、翔くん(笑)
「ありがと…」
「ふふ、うん。
出血大サービス(笑)」
「ふっ、なんだそれ…」
最初は毒を吐いてた翔くんも、布団をトントンすれば、いつの間にか夢の中。
「ふふ、寝ちゃった…」
汗でくっついた前髪を掻き上げてそっと冷えピタを貼る。
とりあえず、潤に電話かな…
『もしもし』
「あ、潤？今大丈夫？」
『うん、どした？』
「実は翔くんが熱出しちゃって。」
『あらあら。もう終わるから、終わったらそのまま学校戻るよ。』
「うん、うん、はーい。んじゃ。」
潤との電話を終え、翔くんの元へ戻ると、まだスヤスヤ眠ってて、寝てる翔くんを見て俺もうとうと(笑)
気づけば翔くんの眠るベッドに突っ伏して夢の中へと入っていた。
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作者名：aki | 作成日時：2015年3月25日 16時
