コイスルキモチ《OS.NS》 (ページ34)

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Sside

正直、和がそこまで思ってくれてたってのは、初めて知った。

「ありがとうね。」

「え？」

「さっき、すぐに助けに来てくれて。

ごめんね。心配、掛けて…」

「…」

すぐに和たちが来てくれたから、

心も、身体も救われた。

「和は、いっつも俺を守ってくれるよ？」

「でも俺…」

「体育の時だけじゃなくて、

教室でも、いつでも。

俺の側にいてくれて、俺は助かってるし…

それに…う、うれしい…しっ？」

恥ずかしくなって思わず俯くと、

頭上からくふふって和の笑い声が聞こえた。

「なっ、なに笑ってんだよっ

俺は和ためを思って…っ」

「ふふ、ごめん。

でも、ありがと。」

ちょっとは、楽になった？

頑張って、伝えてみたよ。

ちゃんと、俺の思い。

伝わったかな？

口下手だから、上手く伝えられないかもしれないけど、気持ちは伝わるはず。

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「翔ちゃん、おはよ。」

「あ、和。おはよ。」

次の日の朝。

家の前で和とばったり。

「今日早いね？」

「うん、たまたま早く起きちゃって(笑)」

久しぶりの和との登校。

たまには早起きもいいかな…なんて。

「足、まだ痛い？」

「ううん。もう痛くないよ。」

すると和は、良かったねって笑った。

何故かその笑顔に、顔が熱くなった気がした。

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