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Sside
和の言ってる意味がわからなかった。
「どうして…っ」
「だってまた怪我したり、足痛めたりしたら…
今日だって…っ」
「今日は…ちょっと、調子に乗り過ぎた、だけだから。」
そんな事で、大好きなサッカーを我慢するなんてごめんだ。
「怪我してからじゃ遅いんだよ。」
「それでも、俺はサッカーがしたい。
体育の授業に出たい。」
お互い中々引かない。
和のイラついた様子が伝わってくる。
どうしてそんなに怒ってるの？
俺が怪我しようと何だろうと、
和のせいにはならない。
なのに、どうして…
「俺がどうなろうと…和には関係ない。」
「…っ」
俺の言葉を聞いた和は、
その怒りに満ちた目で俺を睨み、保健室を出て行ってしまった。
「ちょっと俺、ニノくん見てくる。」
少しして、和の後を追うように智くんが出て行った。
「はぁ〜」
大きなため息をついて髪をかきまわす。
さすがに、言い過ぎたかな…
「まぁ、どっちもどっちだな(笑)」
一部始終を聞いてた松本先生がカーテンからひょっこり顔を出して、俺の足の氷を新しいのに変える。
「やめた方がいいですか？体育。」
「やめなくてもいんじゃない？」
「え？」
松本先生なら、やめとけって言うと思ってた。
なのに、先生の口から出てきたのは真反対の答え。
「だって、翔は怪我してでもサッカーをしたいと思ってんだろ？
別にお前が怪我したところで二宮が責任感じることでもないんだし、まだ若いから怪我くらいすぐ治るよ(笑)」
「そう…ですよね(笑)
なんか、安心した。」
「そう？なら良かった。
たぶん、大野さんも分かってると思うから、
そんな深く考えんな。
今はやりたいことはやっとけ。」
先生のことばに、胸がすぅーっと軽くなった感じがした。
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作者名：aki | 作成日時：2015年3月25日 16時
