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Nside
「じゃあ…俺らそろそろ…」
「ああ、んじゃね〜」
外もすっかり暗くなって、そろそろ帰ろうかと翔ちゃんと席を立つ。
俺の前を行く翔ちゃんのとこへ行こうとすると、パシッと腕を掴まれる。
「なんすか…大野さん。」
「ニノくんがぼーっとしてると俺が翔くん奪っちゃうからね？」
「はっ!?何言って…」
「ま、お互い頑張ろーよ。
翔くん中々強敵だし(笑)」
そう言うと、すっと離された手。
俺は軽く挨拶をして、不思議な顔して待ってる翔ちゃんの元へと向かった。
「なんの話してたの？」
「秘密〜(笑)」
「え〜、何それ和ずるいっ」
プクっとほっぺを膨らませる翔ちゃん。
やめなさい(笑)
もう理性保てません(笑)
「んふふ、ま、いつか分かるよ。」
なにそれ〜と言いながら付いてくる翔ちゃんといつもの道を歩いて、いつものようにバイバイする。
でも、お互いの家に入る寸前、さっきの大野さんの言葉を思い出した。
「翔ちゃんっ」
「…ん？」
_____バフッ
「ちょ、かず？
…どしたの？」
「……最近冷えるから、温かくして寝てね。」
抱きしめて耳元でそう言えば、すぐに顔を赤くする。
「うん///」
「バイバイ。」
「ばいばい//」
家に入ってった翔ちゃんを見送って、一人、小さくガッツポーズ。
いつもの日常の中に見つけた、小さな幸せ。
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作者名：aki | 作成日時：2015年3月25日 16時
