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Sside
そんな時、ガラッと保健室のドアが開いて、入って来たのは、俺の幼なじみ。
二宮和也。
「翔ちゃーん、帰ろー」
「かず〜泣」
「どうした？またオッサンになんかされたの？」
「おいっ、まだオッサンじゃねぇわっ！
俺、２７歳、ね？」
和と先生がごちゃごちゃ言い合ってる間に俺はさっと用意を済ませて和の元へ…
「あ、翔ちゃん用意出来た？」
「うんっ」
「じゃあ、さよなら…オジサン！」
「だから違う！」
「さよなら〜」
「はい、さよなら〜」
まともに返してくれんの松本先生だけだし…(笑)
二人で学校を出ていつもの道を歩く。
ちなみに、俺と和の家はすぐ近くにあるから、お互いよく家に遊びに行ったりするんだ。
「ねぇ、和。
今日も相葉くんのとこ行こうよ。」
「いいよ、行こっか。」
相葉くんってのはカフェの店員さん。
近くに新しいカフェが出来て、そこのカウンター席に座った俺らに明るく話しかけてくれて、そっからいろいろ盛り上がって今では相葉くんと話すためにカフェに行ってるようなもん。
_____カランカランッ
オシャレな扉を開けると、こじんまりとした内装が俺たちを迎える。
「あ、翔ちゃん！和も！」
「相葉くん！また来ちゃった(笑)」
「あ、ここどーぞ。」
そう言っていつも俺らが座ってるカウンター席に案内してくれる。
ふわっと鼻腔を流れる香りが、食べ盛りの俺の食欲を膨らませる。
「俺ハンバーグ。」
「ん〜、俺は…オムライス！」
「はーい(笑)」
和、ハンバーグ好きだなぁ…
「ねぇ、翔ちゃん。」
「ん？」
急に名前を呼ばれて振り向くと、そこには少し真剣な顔をした和。
「さっき大野さんに何された？」
「え？」
「保健室で。」
「なんでそんなことっ」
「いいから。」
そんなの聞いたって…
てか、恥ずかしいし、思い出すだけで顔が熱い//
「先生に…押し倒されて…っ」
「押し倒されて？なんかされた？」
「何も…松本先生に助けてもらったから。」
そう言った途端、安心したように頬を綻ばせる和。
そんな時、相葉くんがお待たせ〜と出来上がった料理を俺らの前に置いた。
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作者名：aki | 作成日時：2015年3月25日 16時
