5×15 《完結》

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潤「…たかっ。」




体温計に表示された温度は38.5度とかなり高かった。




潤「今日本番キツイな…」




もちろん、延期なんて不可能だし、それ以前にそんなこと許せる人じゃない。

せめてリハだけでも休んで欲しい…

全ての段取りは昨日で終わってる。

今日は直前の最終確認だけだから…

翔さんならもう頭に入ってるだろうし。




潤「翔さん。リハはやめとこう？」


翔「ぃやっ…だい…じょーぶ。

…はぁ…おれ、できるから…」


和「翔ちゃん。本番はさ、少しでも楽になってやろう？その方が絶対いいと思うよ？」


翔「…でもっ…おれは…やりたい」




俺たちがいくら説得しても翔さんは首を縦には振らなかった…

ここはリーダーに任せるか。

丁度帰ってきた大野さんにさっきの事を説明して説得してもらう。



智「翔くん？…翔くんは、本番倒れてでもリハーサルやりたい？お客さんに心配されてでもリハーサルやりたい？」



少し厳しい大野さんの声。



翔「…ううん。」


智「ならね？俺は、リハーサルやるべきじゃないと思うよ？
ただ、どーしても、翔くんがやりたいってんなら俺は止めない。でもその代わり、周りにはたくさん迷惑掛けるよ？」



大野さんは翔さんが迷惑掛ける事が一番嫌なのを知ってこういう言い方をしてる。

少しずるい気もするけど、頑固な翔さんはそうでも言わないときかない。

渋々首を縦に振った翔さん。

それに俺は心からほっとした。



智「さっ、ゼリー買ってきたから食べて薬飲もう？」


翔「…んっ…」



大野さんの切り替えの速さにはいつもびっくりだよ(笑)

さっきまで笑顔なんて見せてなかったのに、

今はふにゃって笑っていつもの顔してる。

こういう時に、やっぱリーダーだなって思うんだよね。




和「そういえば…相葉さん…(笑)」


潤「あ…(笑)」



すっかり忘れてたよ(笑)

相葉さんも呼んでここで朝飯食うか…




相葉さんに電話して事情を話すと、

案の定「なんで俺も呼んでくれないの！」

と、怒られた(笑)





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