5×15 《完結》

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「…俺ら…こんな恵まれてていいのかなって…」



「…でも…今はもうモヤモヤはっ…ありませんっ…」





智「あぁ〜。」





昨日のライブでの俺の突然の涙。


やってしまった。それが今の気持ち(笑)


だってちゃんと言いたい事あったのに全然伝わらなかったんだから…


今日こそは…ね？




智「でもあの涙は翔くんのせいだよ！」


翔「えっ？」




そう、だって翔くんの挨拶で言ったことが本当にそうだったの。

その通りだったの…

当時の俺らは、何をやっても空回り。



「俺ら、よく仲が良いねって言われるんですけど…実際は…そうやって支え合っていかないとやってけなかったんだと思う…」



この翔くんが言った言葉でぐっときちゃって(笑)



智「それでね？翔くんが終わった後に俺に向かって微笑んだの！それでもう…その顔見ただけで泣けてきちゃったんだよね(笑)」


雅「俺も翔ちゃんできたよ！あれはダメだよ！ね？リーダー。」


智「うんうん。」


翔「なんだよそれ(笑)」




昨日は相葉ちゃんも泣いちゃって…しかも言うこと度忘れしたらしく…(笑)


今日こそは絶対言う！


って張り切ってた(笑)



ライブの話で盛り上がってる中、一人元気のないやつ。




智「ニノ？…どした？」



少し輪を外れたところに一人ソファに座っているニノ。


いつもならゲームかなんかしてんのに…


話にも入ってこないし、どこか元気がない。




和「ん？なんもないよ？」


智「…もしかして、腰痛い？」


和「…え？…いやもう大丈夫だけど…」




少し動揺したニノ。




智「もう一度、治療受けて来たら？

さすがにキツイでしょ？」


和「いやでも…俺。」


智「ん？」





だんだんと頭が下がって俯いてしまったニノ。


それでモゴモゴと喋るから聞き取れない…




智「ニノ？」


和「…俺、行ってくる。治療。」




急に顔を上げたかと思えばそんな事を言ってさっさと楽屋を出て行った(笑)




智「…？」




ニノらしくない…


まあちゃんと治療し受けるらしいからいいか…







それでも俺は気づかなかった…


もう一人、体調の事を隠しているやつがいたことに。






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