5×15 《完結》

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翔「げほっ。」







潤には大丈夫だって言い張ったけど、昨日あれだけの熱が出ていたせいか、身体が重かった。

それでも、リハは絶対出る。

昨日、出れなかった分、今日で取り返したい。

それに…一人抜けただけでメンバーにもスタッフにも迷惑をかける。

昨日のメンバーの顔を見てわかった。

俺がいる時より疲れた顔をしてた。

だから…俺には休むなんていう選択肢はない。




智「翔ちゃん？本当に行ける？」


翔「智くん…大丈夫だから…」


智「これでぶっ倒れたら本気で怒るからね？？」



もうすでに怒ってるよね…



翔「わかったって(笑)」



そんな智くんの言葉をさらっと受け流した。

俺は大丈夫だから。

やれるから。

そう自分に言い聞かせて…



潤「今日もルームサービスでいい？(笑)」


智「いいよ(笑)

ニノと相葉ちゃん呼んでくるね。」





ーバタン




智くんが出て行ってしまい、

潤と二人きりの部屋。

正直気まずい。それは智くんともなんだけどさ…

だって俺は二人が必死で止めてくれたのにそれを拒否してやるって言ってんだからね(笑)



潤「翔さん？」


翔「…ん？」


潤「無理は…しないでね…

リハ中は辛かったら言ってね？

あと、水分もしっかり取って、キツイと思ったら日影で休んでいいから…」


翔「うん…」


潤「最高のライブにしようね。翔くん。」


翔「…うん」




ぎゅうっと胸が苦しくなった…

それは、潤も苦しそうな顔をしてたから…

そんな顔をさせてるのは間違いなく俺なのに。




翔「シャワー浴びてくるね。」




この重い空気に耐えきれなくて、潤に無理やり作った笑顔を向けてその場から逃げた…




俺、ちゃんと笑えてたかな…





鏡に映った自分の顔は、とても顔色が悪かった。








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