No.32 ページ35
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夢主side
それから数日後、食事会があった
初めての頭代理としての食事会に酷く汗をかく
周りには柱の皆もいるけど、主は当然、私だ
「Aちゃん、?」
甘露寺さんが私の肩に触れる
でも、それに甘えないように拳を強く握りしめた
「…私は大丈夫だから」
深く息を吸って、大きく吐く
そして、ゆっくりと扉を開けた
.
「…遅くなりました。
鬼殺組の頭代理の、Aです」
不安をかき消し笑顔を貼り付けた
余裕な様子で繕って一歩踏み入れると
中から鋭い視線が刺さる
「…あ?産屋敷の娘か?妹か?」
「産屋敷欠席のため、代理をさせていただきます
次期当主のAです」
ハッキリと立場を告げる
その言葉にピタリと動きが止まった
「アッハッハッハッハッ!!!」
「冗談キツイぜ嬢ちゃんよぉ!!!」
馬鹿にしたように笑われた
笑い転げて涙を拭いている人までいる
「嬢ちゃんが、鬼殺の組長になる、だって?」
腹を抱えて笑ってた人が涙を拭いながら言った
「…」
冨岡さんが何を察したのか私の傍から一歩前に出る
「ええ、産屋敷様に代わり、私が」
毅然として笑うと、相手はグラスを手に取った
ビシャッ
「ッ…」
「…おい、!」
「舐めてんなら帰ってくれていいぞ
ガキが来るとこじゃねぇんだよ」
お酒のきつい匂いが私の服にまで広がる
「Aさん、」
ハンカチを取り出して拭いてくれようとする
しのぶさん
ありがとう、としのぶさんの手を押さえて
相手の方をじっと見た
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アスカ(プロフ) - 日月さん» ありがとうございます!超絶スローペースですが追いかけてくださって嬉しいです〜!今は忙しいのですがあと少ししたら落ち着くので完結までどうぞお付き合い下さい、! (2020年12月22日 23時) (レス) id: 11265964c2 (このIDを非表示/違反報告)
日月(プロフ) - 更新復活してくれたんですね!ありがとうございます!そしてお疲れ様です!私はこの作品大好きなのでいつも読ませて貰ってます。というか暗記しちゃいました!これからも更新頑張ってください! (2020年12月6日 17時) (レス) id: c4281a1439 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 黒ユリさん» 極道パロになってるかどうか不安ですが…(´・∀・)ありがとうございます、頑張ります(´∇`) (2020年8月30日 19時) (レス) id: 11265964c2 (このIDを非表示/違反報告)
アスカ(プロフ) - 雨苺さん» ありがとうございます(。_。*)更新激遅ですが頑張ります…! (2020年8月30日 19時) (レス) id: 11265964c2 (このIDを非表示/違反報告)
黒ユリ - 極道パロって初めて見るんですけど、面白いですね!夢主の性格とか大好きです。更新頑張って下さい! (2020年8月29日 8時) (レス) id: 09d9536e19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アスカ | 作成日時:2020年3月14日 16時