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Sunday Morning − ５ ページ5
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「そうだ、生き残ったらしたいこと言ってみて」
「急に？そういうのフラグって言うんだけど」
「ただの通過儀礼さ。ほら、早く」
Aは言われるがまま思考に耽って脳内に数多くある選択肢を引っ掻き回しながらいくつかピックアップした。
「...台湾の夜市に行きたいとか？」
「いいね！そんな感じ」
「んーー、星新一の作品を完読したい」
「その調子！」
「アナ雪２を見たい！」
「もっと！」
「ニューヨークで売れない画家をやりたい！」
「他にも！」
「＿＿＿結婚したい」
女の望みに男が膝をつく。恭しく跪くとまるで魔法のように容易く取り出した真っ赤なバラを手向けた。
「結婚しよう」
彼がキーレスキーのリング部分を器用に取り外し左手の薬指に嵌めながら「今度ちゃんとした指輪を買いに行こう」と囁く。全てがスローモーションに見え、世界が薔薇色に色付いた。涙が止まらなかった。
＿今夜はこの真っ赤なバラを抱いて眠る。
朝目が覚めて、同じテーブルに着くのは貴方がいい。
世界で一番幸せな朝だった。
END
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作者名：映国 | 作成日時：2024年2月26日 22時
