青学にやってきたのは皇子様でした (ページ11)

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興味ページ11

side不二

あんまり他人に興味とかは湧かない方だけど、練君には興味があった

興味というか、何だろう..
彼があぁいう行動をしているのを見ると昨日から胸の辺りが少し痛むんだよ

不思議なものだね
まだ会って二日だよ？しかも向こうは僕の名前すら知らないのに

手塚「放課後の練習から参加して貰う」

『はっ』

...中学生..越前と同級生とは思えない言動
まるで何処かの武士か、国の王様の様な振舞い

今の練君は誰かに造られた器の様な感じがした

「..ねぇ越前」

越前「何すか？」

隣に居た越前に声をかければ越前は僕を見上げる

「練君って、何処から転校してきたの？」

越前「知らないっす」

「じゃあ..出身の小学校は？」

越前「さぁ..？...まだ二日だし、そんな事知らないっすよ」

「..」

普通、転校してきた時の自己紹介で言うよ..
そう思ったけどその言葉を飲み込み越前にありがとうと言う

越前「？...っす」

一瞬訝しげな表情を見せたけど、越前はすぐに何時もの表情に戻り一足先に部室へと向かう

「..」

そろそろ朝練が終わる時間
練君と手塚から視線を外し、僕も教室に戻る為に部室へと向かった