ぶりっ子は実は歌い手でした。【歌い手】

ほんとに浦田くんはうらたさんなのか！？ ページ9

you side

あれからちょくちょくマネージャーさんと会って、色々お話をして、今日握手会に辿り着いた！

やっと握手会だー！楽しみだな…！

最後の方には、有名な人がゲストで来てくれるらしい。誰だろ、むっちゃ気になる……。
でも、今日はある人とはあまり顔を合わせたくない。

そう、浦田くんだ。

あちらもマスクをしていて、私もマスクをしているのだが、普段顔を合わせていたら大体わかる。
同じ委員だし、同じクラスだし……。むっちゃ嫌だぁぁぁ……。

いや、別に浦田くんのことを嫌ってるわけじゃないの、うん。
ちょっとバレるのは嫌ってだけだから。

「すーらちゃん、おはよー。」

『あ、おはようございます、マネージャーさん。』

「今日は10時から会場が開くから、先に会場に入ろうか。」

『はいっ。』

私は低血圧なので、朝はわりと静かめだ。
というか眠い……。

「あ、そうそう、あとでうらたさんと合流して一緒に行くからね。」

『あ、はい…えぇぇえ！？』

「？すーらちゃんとうらたさんって、同じ学校なんでしょ？」

『はい、まぁ…そうなんですけど……。』

まじかぁぁぁぁぁ
浦田くんとかぁぁぁ！！
マスクしたいけど……してたらなんか変な人に思われるっ！！

「なんでそんなにビックリしてるのw今日のすーらちゃん面白いねw」

『そうですか？』

面白いのなら別にいっか！(良くない)

でもまじでバレる。これからの学校生活に関わるかもしれないし。
クラスのみんなにはバレなければいいんだけど。

なにかの腹いせにバラされたら私学校行けなくなるし…。

くよくよ悩んでいたら、突然マネージャーさんに呼ばれた。

「すーらちゃん、うらたさんもうすぐ入ってくるからちょっと席移動してて。」

『あ、はい。』

私はバスの席を移動した。

ほんとに浦田くんがうらたさんなのか、確かめてみたい気もするけど。
とりあえず、待っておくか。

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