ぶりっ子は実は歌い手でした。【歌い手】

学校…学校… ページ31

you side

うっわ学校じゃん今日…

今日も中村さんが浦田くんにベタベタ触ってるとこ見んのかー
複雑だわ。

『いってきまーす』

「あ、まってお姉ちゃん！わしも行くから！」

『いやいやパジャマ姿で言われても説得力ないけどw』

黒那はさっき起きたみたいだった。
流石に遅れるわ…。

『頑張れー。私行っとくねー』

私は黒那のやだー！！と言う声を聴きながらもドアを開けて外へ出た。


毎回登校する道は、まふくんの家の前を通る。
ちょっと制服姿を見られたくないなと思い、毎回早足でその前を通っていた。

「…あれ、すーら？」

『っぎゃあ！！…って、まふくん！？』

「おはよー。すーらも学校？」

『え、うん。…そっか、まふくんもか、だよね… 』

「？」

私はまふくんが高校生ということを思い出した。
私より1個上の歳…高校三年生だ。

まふくんと私は違う高校なので、すっかり忘れていた。

『そっちの学校の制服かっこいいね。』

「そう？すーらの学校の制服はパーカーとか上に着ててもいいんだ。」

『そうだよ。まふくんのとこはパーカーとか着ないんだね。』

「そうそう。」

私はまふくんの制服を見ながら喋った。
いやむっちゃ似合ってるな…。

『まふくんの学校って共学？』

「ううん。男子校。」

『え、そうなんだ。』

「うん。大学も横にあって、そらるさんがここの大学行ってるんだ。」

『へー。電車通学？』

「僕は近いから歩きだよ。でもそらるさんは遠いから電車通学らしい。」

へぇ、なんか意外だな…。
でも、なんか共学じゃないからホッとしている自分がいる。

『あ、じゃあこの辺で。』

「うん、またねー、すーら。」

私は別れを告げると、そさくさと歩き出した。
実はね…。

『うへへ』

まふくんの制服姿を実は撮ってました！！(盗撮)

いやー、神だわ……。

まじイケメン…。

多分これ他の人に見られたらドン引き確定だな

浦田くんは素直になれない→←カップル(仮)では無い！

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