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私の足が動かないことをいいことに、コネシマはどさりと馬乗りになり、無表情で私に目を向ける。
「･･････お前が愛してる言うたのに、何で離れてくん？」
「･･････それは、」
「もうどうでもええわ。人を信用した俺が間違いやってん」
俯いたコネシマの表情など一切見えない。
罪悪感と恐怖心だけが私の体を取り巻いて、彼の執着と怒りが私の身体を封じる。
何時の間にか溢れ出た涙は、私の頬を緩やかに伝って床を濡らす。コネシマは其れに気づいて、空笑いをした。
「何泣いとん、どう考えたって辛いのは俺やろな」
やっぱ女の心情は理解出来ひんわとコネシマは手に持った包丁を近付ける。
そこで私の本音が全部口から吐き出されるように飛び出た。
「嫌！ごめんなさい、ごめん、もう離婚したいとか言わないから！死にたくない、死にたくないよ」
「･･････ほんまに？････････････次は無いからな」
スッ、と身体を封じていた重みが退けて軽くなる。
私は安心したようにボロボロと涙を零し、徐に立ち上がった。
「･･･お前が離れていこうがどうでもええけど、その時はこうなることを忘れんといてな」
コネシマが包丁で自分の首を切るようなジェスチャーをして、私の身体は強ばる。そんなコネシマは何が面白いのか半笑いのまま、ゆったりとした足でキッチンへと戻って行った。
3度目の包丁は、使われるのだろうか。･･･否、きっと使われないだろう。だってもう逃げることも、逆らうこともやめてしまったから。
だがもしも使われる日が来たとしたら、その時私はもう助からないだろう。
真っ赤に染まったいつの日か来るかもしれない光景に身震いをして、目尻に残る一粒を乱暴に拭いた。
夫婦の縁は刃物でも切れない ／ kn
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
リクエストでした。
御免なさい、コネシマさんのって全然想像がつかなくて、生憎ネットの薄い知識しかありません。
あんまり情緒不安定に出来なかったのが悔いです。
気に入らなかったら申し訳ないです！
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ひぐさん(プロフ) - ハルさん» 猫ちゃん飼ってるんですか！！いいですね羨ましい！！！ (2021年7月15日 23時) (
レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - はぁ好き…(突然の告白)たまらんッス…って悶えてたら飼いヌコに見られてました。ヌコ様冷たぁい！！ (2021年7月15日 0時) (レス) id: 9a926607ca (このIDを非表示/違反報告)
ひぐさん(プロフ) - 鷲さん» 了解しました！暫くお待ちください！ (2021年1月7日 1時) (レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
鷲(プロフ) - リクエストいいですか？迷宮の主grで、grの元から逃げ出した夢主ちゃんが気がついたらgrの部屋に戻ってきていて、絶望したところをgrに逃げたくなくなるまでドロドロに甘やかされる話でお願いします。grは夢主ちゃんが帰ってくるのが分かっていて拘束していません (2021年1月6日 20時) (レス) id: 1666ef35c1 (このIDを非表示/違反報告)
鷲(プロフ) - ひぐさんさん» どう思うんでしょうね…でも契約したからには逃げられませんよね！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: 1666ef35c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぐさん | 作成日時：2020年12月30日 9時
