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日の出が近づいてくる。
保健室の時計の針は日の出のおよそ2時間前を指していて、針の音が聞こえる度に安心感と緊張感は増す。
「･･････足音、聞こえないね」
カーテンがきっちりと閉められたベッドの下で小さな声。肯定の意味を込めてこくりと頷く。
足音や気配のひとつもないのは果たして罠か、それとも否か。どっちにせよ此処から出るのは危険だ。廊下で待ち構えられていては困る。
荒ぶる鼻息を必死に抑え、繋いだ手の力を強めた。
＊
「ん･･････」
もそりと冷たい床の上で身体を動かす。
どうやら寝てたみたいだ。まぁ逃げることばっかりで今日(昨日)は一睡も寝られていなかった。
段々とクリアになっていく視界に、焦りを覚える。
そういえば彼女の声が聞こえない。声、･･･吐息さえも。繋いだ手は薄らと生温かいが･･････。
「ひっ･･････！！？」
目の前の光景に思わず横たわったまま後退りすると、ぱしゃ、と温度のある液体が音を立てた。
薄ら開かれた瞳は確実に私を捉えていて、其れから視線を逸らすことは出来ない。赤く染まった首に、立ち篭る血生臭い匂い＿＿＿＿．
「なんで、あーちゃん」
＿＿＿＿最後の希望も儚く消えてしまった。
私は何故起きなかったんだろう。彼女の危機だったというのに。結局最後の最後まで、彼女に助けて貰ってばかりで、自分は何もしてやれなかった。
後悔と罪悪感が波のように押し寄せてくるのを抑えて、私はただ只管に走った。
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ひぐさん(プロフ) - ハルさん» 猫ちゃん飼ってるんですか！！いいですね羨ましい！！！ (2021年7月15日 23時) (
レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - はぁ好き…(突然の告白)たまらんッス…って悶えてたら飼いヌコに見られてました。ヌコ様冷たぁい！！ (2021年7月15日 0時) (レス) id: 9a926607ca (このIDを非表示/違反報告)
ひぐさん(プロフ) - 鷲さん» 了解しました！暫くお待ちください！ (2021年1月7日 1時) (レス) id: dcd65c88e0 (このIDを非表示/違反報告)
鷲(プロフ) - リクエストいいですか？迷宮の主grで、grの元から逃げ出した夢主ちゃんが気がついたらgrの部屋に戻ってきていて、絶望したところをgrに逃げたくなくなるまでドロドロに甘やかされる話でお願いします。grは夢主ちゃんが帰ってくるのが分かっていて拘束していません (2021年1月6日 20時) (レス) id: 1666ef35c1 (このIDを非表示/違反報告)
鷲(プロフ) - ひぐさんさん» どう思うんでしょうね…でも契約したからには逃げられませんよね！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: 1666ef35c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぐさん | 作成日時：2020年12月30日 9時
