６５ ドーピング ページ20
Aside
どうしよう。
今、ここにいるほとんどが一星君に対立する感じになってしまった。
この状況の中、一星君が敵側だとは限らないとは言えない。
残念ながら、それははっきりしてしまっている。
けれど、円堂さんと同じ様に私も一星君が本当に悪い人には見えないのだ。
「アイツを許してはおけない。監督が動かないなら、俺達であいつをこのチームから排除するしかない」
鬼道さんの言葉に、不動さんや灰崎君、吉良君は不敵な笑みを浮かべた。
あの三人は、もう完全に攻撃モードに入っている。
「鬼道さん、そんな事が出来るんですか？」
「できる。しかしそれには大義名分が必要だ」
氷浦君の問いにも即答。
鬼道さんは依然として険しい表情で皆に言い放った。
「下手な反撃をすれば、こっちが返り討ちをくらうだろう。大観衆が見ている試合の真っ最中に一星とその背後にいる組織の悪行を暴露する！」
……悪行を暴露って、そんな。
この大胆な宣言に対し、考え込む人や表情を変えない人、心配そうな人と皆の反応はそれぞれだ。
「フィールドを汚す者を許してはおけない。次の試合で片をつけてやる。」
「鬼道、」
円堂さんが鬼道さんの名前を呼んだ、その瞬間。
突然更衣室の扉が開き、男四人がずかずかと部屋に入って来た。
「全員、その場を動くな！我々はFFI管理局の者だ！」
『FFI管理局！？』
四人は問答無用で皆のロッカーや荷物を漁り始める。
そして、一人の監理局員が声を上げた。
手に握られているのは、薬の入ったケース。
「ここのロッカーを使用しているのは？」
「俺です」
戸惑った声色の鬼道さんは、心当たりが全く無い様子だ。
「これはドーピング効果のある薬だな？」
……ドーピング！？
「えっ」
「なんだと！？」
「ドーピング違反により、鬼道有人。君を代表選手失格とする」
取り押さえられる鬼道さん。
円堂さんは大きな声で訴える。
「待って下さい！鬼道がそんな事する訳無い」
『そうですよ、話を聞いて下さい！』
「鬼道！」
灰崎君と私の訴えも受け入れられ無い。
「待て、話を聞いてくれ！これは何かの間違いだ！」
鬼道さんは連れて行かれてしまった。
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きっしー - とっても面白いです。タツヤが見た怖い夢が実際にあったことで笑いました!(ﾉ´∀｀*) (2021年11月15日 7時) (
レス) @page2 id: 81b38530d7 (このIDを非表示/違反報告)
花鈴萌(プロフ) - 風月鏡花（仮）ふるる。さん» ふるるさん！いつも優しくして下さって本当に有り難うございます！！部活も小説も頑張ります(* ´ ▽ ` *)ふるるさんも部活に受験勉強に、そして占いツクール、頑張って下さい！応援してます！！ (2020年9月15日 20時) (レス) id: 804840d57a (このIDを非表示/違反報告)
風月鏡花（仮）ふるる。(プロフ) - お久しぶりですっ！花鈴萌さんが戻って？来てくれてマジ嬉しいです！(σ≧▽≦)σこれからも更新頑張ってね！部活も！ (2020年9月15日 19時) (レス) id: 28f80b2ad3 (このIDを非表示/違反報告)
花鈴萌(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます……！ (2020年9月11日 18時) (レス) id: 804840d57a (このIDを非表示/違反報告)
アリス - ずっと読ませていただきます♪更新頑張って下さい(^o^)/ (2020年9月11日 17時) (レス) id: c80579e6b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花鈴萌 | 作成日時：2020年4月28日 1時
