死者に呪いと復活を2【呪術廻戦】

帰りたいです ページ16

どうして今まで気が付かなかったのだろうか。



ここが特級呪霊の生得領域だと言う事に。




目の前に居る人型に近い呪霊は怪我を負ったワタシを見てケラケラと楽しそうに笑っている。


『(ここが生得領域なら直哉が危ない。でもまぁいいか。時期禪院家当主候補が死んでもワタシには関係ない。
それよりも注意すべきは「コイツがナニを取り込んだか」だ。呪力からして宿儺の指じゃないしな....。じゃぁコイツは何を取り込んだんだ、蛇宝か？)』


いつも近しい場所で感じている呪力があの呪霊からも感じる。

........蛇宝で確定だな。


「あ、あー、アハハ、うﾞぁﾞ、うわははは、はや、ら、おかあさ、ひひゃひゃひゃひゃ！！！いタイ？イタイ？？ドウ？」


目の前のケラケラと笑っている呪霊。
ワタシは何故かソイツに無性に腹が立った。

ので無言で傷を治してみた。


「！？キズ、キズガ治りゅ！？ナオ、治って、ル！？ふざげ、フザケルナ！！！アソ、アボ、遊ぼウと思ったの二！！！！」


治したら怒った。子供の様だった。
怒り狂い暴れている呪霊。

ワタシの呪力より遥かに多い呪力を放出して攻撃をして来る。

言わせてもらおう。
ワタシの呪力は甘く見積もって五条の10分の三以下。

一般で言えばまぁまぁ高い方。


五条が論外なだけでワタシも高い方なのだ。

アイツが例外なだけ。


ワタシはこの2ヶ月で詠唱の省略を可能にしている。

そりゃぁもう、死ぬほど特訓した。まず泣きそうになったよね。なんでかって？

甚爾くんに瀕死まで殺られ続けたからだよ。ちなみに直哉も小夜さんも気絶するまでボコられてる。

そのお陰でその呪霊の攻撃を結構頑張って避けられる。


でも何発かは当たる。痛い。

ただそれでも反転術式で治しているためほぼ無傷。


でも、呪力消費は激しい。もうワタシの呪力の半分しか残っていない。

『(詠唱の省略はできる、ただ問題はその可能範囲だ。詠唱を省略して蒼炎を出せるのは半径1m以内。近づかないと祓えない、それは冰黒を使っても同じ事)』



呪霊は紫色の呪力の塊を放ち続けている。チャンスなら今だ。

ワタシは近づき冰黒を呪霊に突き刺した。


地獄第三階級、


蒼炎＿＿＿＿＿＿



「アハ、ハ！！！！」


『あﾞぁ、？』



ビチャビチャビチャｯ

バケツから水を出したかのような音が聞こえた。



自分の口から血が吐き出されたのが分かった。

※直哉が悲しいことになってます→←最悪の状況

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