死者に呪いと復活を2【呪術廻戦】

負けちゃった ページ14

『はーぁあ〜......団体戦は良かったんだけどなぁ....個人戦の結果は見えてたけど、まさか傑マッマに負けちゃうなんて』


夕暮れ時、ワタシは新幹線の中でそう呟いた。

夏油に負けたのは開始僅か15分後。
蒼炎を出そうと思ったが詠唱が出来ずそのまま負けてしまった。

敗因？
ワタシはサポーター枠なんだよ。ゴリラに勝てるか。

直哉は1人椅子に座って爆睡しているのでとてもとても静かちゃんです。いつも寝てろよクソガキ。

「しゃーないやんアイツ、ゴリラやし。それに悟くん達の吠えずらも見れた。今年に君らが入ってきてくれて良かったわ」



古夜パイセンはそう言いワタシと直哉の方を見る。他の先輩達も同じような目をしてこちらを見た。

ワタシが見たことないような、


優しそうな目だった。




『(気持ちわるい)』

ワタシは不意にもそう思ってしまった。

だがしかし、気色悪いものは気色悪いのである。それをどうこうしようとしてもムリだ。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
その約1時間後、皆爆睡していたがワタシは起きていた。

なにか、嫌な予感がするから。




『...............起きてるだろ甚爾くん』

ワタシがそう問いかけると甚爾くんは目を開きこう言った。


「センセーって呼べよクソガキ」

『誰が呼ぶかよクソヒモ』



ヘラヘラとしたいつもの会話。

だかその会話には少し緊張感があった。



『今回の個人戦でワタシは完全に上層部に目を付けられた。2ヶ月後くらいには特級案件の依頼が2級くらいに下げられて来ると思う。多分直哉も引き連れていくことになると思うんだよ。


だから、呼んだらすぐ来いよ。甚爾くん』



「たりめーだろ、テメェが呼んだらすぐ行く様に設定されてんだからよ」


『なんだ、気付いてたの。流石はゴリラ、魂の異変にまで気がつくなんてね！！』




甚爾くんにも灰原と同じように魂に小細工をしておいた。

操り人形になるように。





さて、次はどんな面白いことが起きるかな。

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