身内争い ページ11
直哉が灰原の元へ突っ込み、ワタシは灰原の肩辺りに触れた。
亜音速タクシーこと直哉はブレーキを掛け、五条達の方を向いた。
「おい!これでええんか!?」
『もっちのろんだよ直哉!良くやった!!
これで負ける確率がまっじでほんのちょっと下がった!』
後ろから五条と夏油が走ってきた。
『(あと、あと数秒......あと5秒だ...。5秒待ってくれれば...!)』
灰原の意識の支配権を強奪できるのに...!!!
なんでこのタイミングで入ってくんだよコイツッ、!!
「おい、灰原!なにボーッとしてんだ!?」
「大丈夫かい?灰原」
五条と夏油が止まっている灰原に向かってそう言った。
あの五条がっ.....人を心配している(?)だとっ!?
夏油アイツ五条になに教育したんだよコッワ。
「......灰原?」
「んー、術式は掛けられてないし、昨日の灰原と魂は同じだし......」
『(見つけた.....!!)』
蘇生時に灰原の魂に植え付けておいた、五条の六眼でも見えないワタシが完全支配した霊。
その霊の残した未練、意思と意識も全て殺した人形。
主の命令に従うだけの操り人形。
甚爾くんの蘇生時にも同じものを植え付けておいた。
上層部に言われた命令権を渡す方法。
それはこの蘇生時に植え付けた霊の主を変えるだけ。
だが、それはその霊の形を認識できないと命令できない。
“夏油傑と五条悟を足止めしろ”
そう命じた瞬間、灰原は動き出した。
「っは?」
灰原が一瞬の間に夏油を蹴って飛ばした。
「傑!!」
それを見て五条が焦っていた。
この状態になると勝手に身体が回復するようにその霊を設定してある。
そしてワタシは一時的に身体のタガを外させた。
普通の人間ならそのままぶっ壊れるが、蘇生した人間はワタシが死ぬまで不老不死になる。
その状況で灰原の術式をフル活用している今の灰原は甚爾くんと同じ様なものだ。
いやぁ、甚爾くんをこの状態にするとどうなるのか楽しみだね。
”黒の境界“
「.....Aお前...、灰原に何した?」
五条が冷や汗をかきながらそう問いかけてきた。
正直に言うと思ったのか、ただ聞いただけか。
まぁどうでもいいか。
『ん〜、よそ見していいのかな?今の灰原、一時的だがフィジギフ同様の力なんだけど』
”不滅の邪念“
紫炎の詠唱も終わった。
「っ、!」
『んじゃ!その炎呪力と物質燃やすから頑張れ!』
紫炎を壁の様に放ち、ワタシ達は森の奥へ進んで行った。
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ねこぼん - ああああああああああああああああああああさん» ぶっ通し!!?ありがとうございます!!了解です!気をつけます! (4月27日 17時) (レス) id: ed029dc327 (このIDを非表示/違反報告)
ああああああああああああああああああああ(プロフ) - 掛け合いや展開が面白くてぶっ通しで見ちゃいました……!お体に気をつけて更新頑張ってください! (4月26日 15時) (レス) id: b7b5d1d0dc (このIDを非表示/違反報告)
ねこぼん - 海獣さん» わ、うれしいです!!!ありがとうございます!!!! (2月15日 18時) (レス) id: ed029dc327 (このIDを非表示/違反報告)
海獣(プロフ) - めっちゃ可愛かったです!!キャラたちがかわいい!!あざす!! (2月13日 18時) (レス) @page7 id: b62edcffd1 (このIDを非表示/違反報告)
ねこぼん - 海獣さん» 返信遅くなってすみません、!!わ、ありがとうございます!!蘇生系とか今のとこ見た事なかったのでいいかなと思いました!!あのイラストじゃ服とか分かんないのでまた載せる予定です!! (2月6日 19時) (レス) id: ed029dc327 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこぼん | 作成日時:2024年1月27日 9時