094:探る心理 ページ13
｢はい､これ｡頼まれていたものと薬よ｣
｢ありがとうございます｣
｢しかしAちゃんもアナクロねぇ…スタンバトンがあるのにそれでどうやって戦うの?｣
｢私のいた時代では警察官はただの警棒で戦ってましたよ｡それに電気ビリビリよかむしろこっちの方が融通が聞くというか､昔から目がいいし…殴るにも手慣れてるんです｣
｢失われた技術を使うか…なんか佐々山君みたい｡そっか…がんばりなさいよ｣
肩を叩かれて背中を押される｡黒猫上着の下の腰に固定したホルスター…ナイフの下の部分に袋に入った長いそれを剣のように滑り込ませる｡ラボを出てから駐車場に向かった｡
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すでに防刃ジャケットを着込み､一係の人間と合流｡じゃんけんで朱ちゃん､狡噛さん､秀くんと共に車に乗り込む｡
しかし…槙島はヘルメットを作り出していったい何をたくらんでいるのか｡暴動なんてやっすいことの溜めに作るはずがない｡それに…｡
『さあ…始めよう…』
あの言葉はまるで見えない誰かの秘密を暴くため､その合図のような気がしてならない｡
…どうやら彼も考えてるところの魂胆は同じようだ｡もうあえて言葉にしなくてもいい｡犯罪心理についての以心伝心と言うわけか｡
この心理はきっと槙島も同じ｡……合わせ鏡のような複雑な摩天楼に立っているのだろうか｡
なら私は…どちらに…｡
｢やってくれるぜ…槙島聖護…｣
｢でも待ってください｡このヘルメット犯罪に槙島が関与していると言う決定的な証拠はまだ見つかってません｣
すかさず反抗する朱ちゃんの言葉｡それはまるで予想すらできてたように返す答え｡
｢考えてみろ｡普通の人間はシュビラシステムの穴を見つけよう､システムを向こうかに知る装備を作ってみようて思った時点で色相が濁る｣
そうだろう…それは反乱軍師の立ち位置になる｡この都市での大事になり前に排除されるはずだ｡
ドミネーターというシュビラの目によって｡
｢それを設計し､量産し､ばら蒔いたってことはだ｡下準備に数ヵ月はかかってるだろう?その間ずっとサイマティックスキャンを逃れ続けながら生活できたと思うか?施設だって必要になるのに?｣
｢…あっ!｣
そこで気がつく朱ちゃんは顔をあげて狡噛さんを見る｡秀くんだけが話においていかれかかっていたので端末を使って分かりやすく説明をしておいた｡
自作紙芝居｡なかなかのクオリティに秀くんに｢無駄に絵がうめぇ!｣と言われたのはさておいて｡
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｢あのヘルメットを作れるのはヘルメットなしでもシュビラシステムに対抗できる人間だけだ｡犯罪者の癖に犯罪係数が低いヤツ…｣
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ラッキーアイテム
革ベルト
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つやか(プロフ) - この作品とても大好きです。書いていた当初からずっと見てきました。最近、また読み返してみましたがいつ見ても面白いです。 (2019年2月10日 14時) (
レス) id: 3654d33980 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 87話にも誤字がありました。「年のため」ではなく、「念のため」です。 (2018年11月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 84話に誤字がありました。「非常」ではなく、「非情」です。 (2018年11月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
月影 炎虎(プロフ) - ноиоkа☆ranranさん» ありがたいお言葉をありがとうございます!マジっすか!?更新がんばりますですよ!!← (2014年10月23日 11時) (携帯から) (レス) id: 2666233967 (このIDを非表示/違反報告)
ноиоkа☆ranran(プロフ) - この小説大好きです！毎日これを楽しみに生きてるくらi((更新がんばってください！ (2014年10月23日 5時) (レス) id: 9fc5edd81e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：画集全部揃えたよーっ!!高かったああああっ!けどすごいよあれ!092:タイトル変えました
| 作成日時：2014年10月21日 0時
