240. Aizawa ページ16
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「────それで、どうしてなんですか」
医局でデスクについている橘先生に、
どうしても気になっていることを聞いた。
「…─────Aか」
橘先生は視線を下に落としてから、もう一度俺に目を合わせて言った。
「…────Aのことは、Aが医者になる前から知ってたんだ。あいつが小さい頃、俺もまだ若い医者で、その時患者として運ばれてきたAを診てた」
「…」
「今と変わってないよ。頭が良くて全然笑わなくて、初めて俺に笑顔を見せてくれた時なんて嬉しくてさあ、…まあ、親を失ってまだ少ししか経ってなかったんだ。──いつも悲しそうな顔をしてたよ」
橘先生はその時を思い出すように、
懐かしそうに目を細めて話した。
「Aはリウマチ熱にかかってた。そのせいで心臓が損傷して、心疾患を起こしてた。それが見つかったのは最近で───知ってるのは俺と三井と、循環器内科の井上くらいだ。」
「…」
「お前らには余計な心配かけさせたくないから話さないでくれって。…まだ若いのに症状が酷い。
「…そうでしたか」
「…あそこまで症状が出てると危険だ。そう長くは持たない。何度も手術を勧めてきたが──あいつ断るんだ」
「どうして…」
「…お前も覚えてるだろ？
Aは独りでずっと────闘ってきた。
誰にも言えずに、ひとりで。
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萌娜(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます(*^^*)めちゃくちゃ嬉しいです...！笑 やる気でちゃいます(^0^)更新が捗りそうです(*^^*)これからもどうぞよろしくお願い致します(*^^*) (2018年9月4日 0時) (
レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
なな - こんにちは！この作品面白くて大好きです!!応援してます更新頑張って下さい！ (2018年9月3日 22時) (レス) id: 9153b0a663 (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - 姫乃さん» コメントありがとうございます(*^^*)とても嬉しいお言葉ありがとうございます(^0^)幸せ者です...(><)拙い文章ですが、これからもどうぞよろしくお願い致します(*^^*) (2018年9月3日 2時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃 - すごくこの作品好きです！続き楽しみにしてます！！ (2018年9月2日 22時) (レス) id: 7fe36c8cdf (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - 水星さん» コメントありがとうございます(*^^*)そう言っていただけて幸せです...！笑 これからもどうぞよろしくお願い致します(^0^) (2018年8月29日 0時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌娜
| 作成日時：2018年8月28日 2時
