172. ページ15
-
少しすると灰谷の無線から、白石の声が聞こえてきた。
…──私の体はやっぱりおかしくなってってる。
手の感覚が鈍い。オペをやることになっても、今はこの手でオペをする自信が無い…
「──灰谷先生、モニター入れた。こっちから見えてる。…もう少し患部の方見せて」
灰谷がフライトスーツについているカメラを
患部が見やすいように寄せていく。
「…──ああ、見えた。動脈損傷かもしれない。ドアが開くのを待ってられないわね…」
「えっ…ここで足を…切開するんですか…？」
「そう。
「…白石」
「なに？」
「…今回は…フェローに任せたい」
「…どうしたの？」
「……手の感覚が少しおかしいの…だからフェローに、頼みたい」
「…」
「…私がちゃんと近くで見て、指示する。…いざとなったら私が切開するから…」
「……A…？…分かった」
白石の声を聞いて、1度白石と連絡を切る。
「…水越先生、どうしたんですか…？」
「…今ならあなたたちの方が──私より処置が出来るはず…」
「…え？」
懐中電灯で横峯に照らされた私の指先は────紫色に変色していた。
-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
萌娜(プロフ) - 夕空さん» 遅くなって申し訳ありませんでした。そう言っていただけて本当に嬉しい限りです(^0^)続編を出しましたので、よかったらぜひ(*^^*) (2018年7月28日 23時) (
レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - ともみさん» 遅くなって申し訳ありませんでした。アンナチュラルまで見ていただけてたなんて(^0^)本当にありがとうございます(*^^*)続編が出来ましたので、よかったらぜひ(*^^*) (2018年7月28日 23時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
夕空(プロフ) - 読む手が止まんないです！更新、楽しみにしてますね！(*´▽｀*) (2018年7月10日 22時) (レス) id: 0275e3c218 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ - コードブルーもアンナチュラルもおもしろすぎます！更新楽しみにしてます！ (2018年6月19日 2時) (レス) id: 53269475bb (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - あおいさん» 遅くなって申し訳ありませんでした(_ _)コメントありがとうございます(*^^*)本当に励みになるお言葉です(*^^*)拙い文章なのにそんな...(><)感激です(*^^*)これからもよろしくお願い致します(*^^*)(><) (2018年5月2日 22時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：萌娜
| 作成日時：2017年12月29日 2時
