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私だって──どうにかしたい。
この何も出来ない時間が…悔しい。
毒物の特定を一刻も早く終わらせる。
白石と灰谷からの些細な情報で特定する。…それしかない。
「…白石、灰谷…どんな事でもいい、思い出して。…呼吸状態、身体の痛み、目の見え方音の聞こえ方…皮膚に発疹は？臭いは──本当に何も無かったの？」
「…──は、吐き気がして…頭痛がして…こ、呼吸が早くなって…周りが…少しずつ見えずらく…なってきて──甘い、匂いが…」
「私は匂いなんて…感じなかった…」
…──甘い匂い？
白石は感じられなかったけど、灰谷は感じた。
…思い当たる毒物は──ひとつ。
耕作が目を合わせてきて言った。
「────シアンだ」
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「冴島と秋本さんに亜硝酸ナトリウム10mlとチオ硫酸ナトリウム80ml注射して。後は…亜硝酸アミルも」
毒物はシアン化合物で、冴島達はシアン中毒と分かった今、私はすぐに指示を出した。
…ただ、少し遅すぎたかもしれない。
ダメージが大きくて、今から解毒しても──
患者と冴島は最悪の場合、意識を取り戻さないま、植物状態になる可能性がある。
冴島の手を握る藤川を見て、もし目を覚まさなかったらって、不安で…たまらなくなった。
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萌娜(プロフ) - 杏さん» ありがとうございます(*^^*)とても嬉しいお言葉であります(><) (2017年10月29日 18時) (
レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 最近こちらに巡りあいまして楽しく読ませて頂いてます！更新楽しみにしてますね！ (2017年10月28日 11時) (レス) id: ce7544d8fb (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - あやさん» ありがとうございます(><)感激です(><)これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年10月28日 10時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 面白いです！頑張って下さい！ (2017年10月27日 17時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌娜
| 作成日時：2017年10月23日 15時
