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ドクターヘリの扉が開いた瞬間、灰谷が口元を抑えてふらつきながら出てきた。
それを見て横峯と名取がいち早く灰谷に元に駆け寄っていくのを止める。
「──あなた達はまだ接触しないで。医者が全員倒れたら危ない」
私は灰谷の元に走って車椅子に乗せて、除染用のシャワーに白石と一緒に連れていく。
「ふたりはまず全身洗って」
冴島は耕作に運んできてもらって、ストレッチャーに乗せてからフライトスーツをハサミで切って全身を洗う。
「──白石、どんな症状が出た？」
「吐き気、頻脈頻呼吸、目眩、
「名取聞こえた？毒物の特定急いで」
「分かりました…」
…──臭いがない？一酸化炭素？有機リン？…新脅威ガス？何の毒物なの…
早く特定しなきゃ、冴島が──
全員初療室に運んで、毒物が特定されるのを待つ。
特定できるまでは、下手に処置できない。
「──はるか！」
「なにこれどうなってるの…」
いつもとは違う、患者がいるのに静まり返っている初療室に、後から来た緋山と藤川の動揺が隠せてない。
「…──A、解毒剤は何を投与した？毒物は？」
「…今…特定してるところ…」
「…え？これ…まだ──」
私は可能性のある毒物の名前が羅列したホワイトボードに目線を移した。
「何分経ってるんですか？おい、白石…これ何分経ってるんだよ！」
「──20分…」
「20分！？20分って！…どうにかならないのか？藍沢！Aも…どうにかしてくれよ！！」
「…毒物が特定出来るまで…今は何も、出来ない…」
「早くしないと間に合わなくなる！！！」
藤川に腕を掴まれて、何も言えなくなる。
家族を失う痛みは──自分が傷つくより、ずっと苦しいのを、知ってるから。
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萌娜(プロフ) - 杏さん» ありがとうございます(*^^*)とても嬉しいお言葉であります(><) (2017年10月29日 18時) (
レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 最近こちらに巡りあいまして楽しく読ませて頂いてます！更新楽しみにしてますね！ (2017年10月28日 11時) (レス) id: ce7544d8fb (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - あやさん» ありがとうございます(><)感激です(><)これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年10月28日 10時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 面白いです！頑張って下さい！ (2017年10月27日 17時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌娜
| 作成日時：2017年10月23日 15時
