コード・ブルー ─ドクターヘリ緊急救命─3

074. Shiraishi ページ5

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木更津森林公園までヘリで飛んで、患者をヘリに乗せる。









名前は秋本二郎さん。
心房細動がある…脳梗塞の可能性が出てきた。









「──心房細動(AF)がある。脳梗塞かも」

「…分かった。頭部MRIに連絡しておく」









翔北に繋いで、搬送してからすぐに適切な処置に移れるように、初療室にいるAに連絡しておいた。









連絡してからふと隣を見たら、灰谷先生に落ち着きがない。…具合が──悪い？









「──ちょっと、」








灰谷先生の肩に触れようとした瞬間、秋本さんの様子がおかしくなった。









「…──嘔吐するかも」









酸素マスクを外して、体勢を変えさせたら、思った通り吐き出した。









吐瀉物(としゃぶつ)が床に飛び散って──冴島さんが僅かに浴びていたのが見えた。








「誤嚥(ごえん)するとまずい。挿管しよう」

「はい」

「カフ、固定してくれる？」

「…はい…」









その瞬間、苦しみ出して──冴島さんが…意識を失った。









「…────冴島さん！」









隣の灰谷先生も急に咳き込み出して、苦しそうにしている。私も…目眩(めまい)がしてきた。









「…──なに？…何で…」









何か分からないけど…機内の空気が汚染されている。どうして…原因は患者にあるの…？









窓を開けてすぐに換気を始めて、Aたちがいる初療室に繋げた。









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