コード・ブルー ─ドクターヘリ緊急救命─

021. Shiraishi ページ23

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…まただ、またホットライン
もうほんとに今日何件目だっけ…













七夕祭りで、山車が倒れて
負傷者多数…とのこと。









「──···懐かし、」









緋山先生が、久しぶりにヘリに乗った。






目の前で呟く緋山先生を見て、嬉しくなる。
"あの時"に少しだけ──戻ったみたいで。









負傷者の数は、混乱していてまだハッキリ分からない。…着いたらまずはトリアージ









「──翔北救命センターの白石です、分かりますか？」









意識のない負傷者に呼びかける。
赤タッグ、何人か出そう。









今診てた患者は、挿管してヘリに乗せよう。









「──先生！山車の下に女性がいました！」

「分かりました」

「──白石！」









藤川先生とフェローも来てくれた。









診てた患者は藤川先生に任せて
山車の下敷きになってた女性の処置をする。









「──白石先生！！」

「どうしたの」









女性の処置をしてしばらくすると、
フェローの横峯さんが駆けつけてきた。









「挟まってるんです！…──子どもが！」









その子どもは確認すると
今診てる女性の子どもらしい。









「その子はどこ？」

「中です…家の中…！」

「今誰が診てるの？」

「…」

「…──放ってきたの？」

「…」

「誰もいないなら呼んで、何のためにシーバー持ってるの！」









横峯さんは、負傷した子どもを放置してこっちに来たらしくて、私は女性の方を任せて子どもを診に行った









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