011. ページ13
-
「今回のオペ、どうだった？」
「どうだったって、言われても…バイタルはずっと安定してたし、後遺症も出ないと思うよ」
「比較的摘出しやすいとこに腫瘍あったよな」
「まあ、」
「…飲まないの？」
「え？…ああ、ごめん。喉乾いてなくて…後で飲む」
さっき新海に貰ったブラックコーヒーは、ずっと手のひらの中。
貰って悪いけど…ブラック、実は少し苦手。
特にオペをした後とか、神経を使ったあとは、ミルクが入った甘いのが欲しい。
しばらくして新海のPHSが鳴って、なぜか、
名残惜しそうに新海は患者の元に走ってった。
「はあー…」
「──なにため息ついてんだ」
新海に代わって目の前に現れたのは──耕作だった。
「ほら、」
「…え？」
手の中のブラックコーヒーの缶は耕作に取り上げられて、
代わりにカフェオレを握らされた。
「ブラック、お前飲めないだろ」
「別に飲めない訳じゃない…でも…ありがとう、」
馬鹿にされるのはやだ、けど
耕作がわたしを馬鹿にしてくるのは…結構珍しい。
「新海と何話してた」
「今日私が執刀したオペの話…とか。面白いことなんて、何にも話してないよ」
「…そうか」
「…なに？」
「コンサルされて救命行った時──戻ってこないかって言われた」
「…そう」
「Aだったら──戻るか？」
「……戻らないよ、私は」
-
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1808人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キキ(プロフ) - 萌娜さん» 質問していいですか？ (2021年2月21日 7時) (
レス) id: 1f8411eea9 (このIDを非表示/違反報告)
あゆか(プロフ) - 読みたいと思ったのですが、誰が話しているのかわけて頂けると読みやすくていいかなと思います。 (2019年7月22日 13時) (レス) id: 6ad9466953 (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - まゆみさん» ありがとうございます(^0^)続編を作らさせていただきました(*^^*)これからもよろしくお願いします(__) (2017年10月22日 1時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - あいかさん» ありがとうございます(><)続編を作らさせていただきました(><)これからもよろしくお願いします(__) (2017年10月22日 1時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ(プロフ) - 続きが気になります。更新頑張ってください(*´∀｀) (2017年10月21日 18時) (レス) id: 7ed3d46186 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：萌娜
| 作成日時：2017年8月16日 6時
