やっつの愛 ページ9
｢太宰？離してくれない？僕、着替えないといけないんだけど……｣
太宰はソファーに僕を押し倒して、首筋に顔を近づけてきた……
僕はそんな趣味ないんだけど
ってか暑くて汗かいてるかもしれないから普通にやめて欲しい……
太｢ねぇ。Aくん……君の今の格好は、女子と見間違える程の美しさなんだ……｣
｢んｯ……だからなにｯ……？｣
そういうと太宰は1度僕の首筋を舐めた……
｢んぅｯ｣
ただ、僕は太宰の言っている意味を理解できなくて…どうしたらいいのか分からなかった……だからといって、太宰を煽るつもりもなくて……
太｢その意味が分かってない……って顔してるね？Aくん……｣
太｢私がその意味を教えてあげよう……｣
僕を見る太宰の目は、飢えたケモノ同然だった。
あいつ僕が男ってこと忘れてる？アホなのかな。
教えてもらわなくていいんで。
とりあえず邪魔だからどいて欲しい。
谷崎side
谷｢やっと終わったぁ……｣
書類整理が終わり、そろそろ家に帰ってご飯でも作ろうと思った矢先に、なんと国木田さんが……
書類を増やしてきた
えっ？そろそろ帰らないと、ナオミが待ってるし…その……まぁ、色々あるから言えないけど……
国｢おい谷崎…なにを百面相しているんだ？｣
谷｢あっ、なんでもないです……｣
い、言えるわけないよね……素直に書類整理するしかない……
明日の僕は大変そうだ(意味深)
国｢太宰の馬鹿とAを見なかったか？……Aが空き部屋に着替えに行って以来、太宰とAの姿が見えないんだ……なにか知ってるか？｣
な、なんだ。太宰さんとAくんのことか……
谷｢いえ。見てないですね？どうかしたんですか？｣
太宰さんがよく行方不明になるのはまぁ、日常茶飯事だから、特に気にしないけど、
Aくんは何かあったのかな？
国｢いや、知らないんだったらいい……｣
谷｢あっ、はい……｣
なんだろ。
いつもより疲れた気がする。
谷崎side終了
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作者名：朱猫 | 作成日時：2018年9月9日 20時
