じゅっこの愛 ページ11
福「さて、太宰と井山。お前らには潜入捜査をしてもらう。」
太/貴「潜入捜査……」
「それはまたなんででしょう。」
国木田から社長室に行くように言われた2人は
先程のことがありながらも、いつもどうりを装っていた。
福「三日後にヨコハマで行われる舞踏会があるんだが、そこには異国語を話す奴もいるらしい。
が、問題はそれではない。
なんでも、舞踏会の中に裏で有名な薬の取引屋が来るらしい。」
太「なるほど…そこで証拠を見つけて、軍警に引き渡す感じですか。」
「でも、なんで僕達なんですか?舞踏会ならどちらか女性の方がいいのでは?」
福「太宰と井山は良く一緒にいることが多いように見える。どうせ潜入捜査なら仲の良い方が良いだろう。それに、そちらの方が情報交換がしやすい。第一、女性に何かあっては遅い。お前らなら大丈夫だ 。」
「なるほどなぁ……了解しました」
太「はーい。了解しました」
にしても、僕はまた潜入捜査ですか。
多くないですか?
ましてや絶対これ僕が女装する羽目になるじゃないですか!!
絵面的に太宰が女性した方が面白いのに。
無駄に美形なんだし。
無駄にね。
太「Aくん…君が女装する側でいいかい?」
「お断りします。それに太宰は無駄に。"無駄に"顔が良いから、太宰が女装しても問題ないと思う。」
太「流石に身長は誤魔化せないなぁ……」
遠回しに
お前はチビだから女装しろ
って言われた気がする。
巫山戯んな。手前がデカすぎるだけだよ。
ちっちゃくないですし?
あの素敵帽子くんより10センチくらいは高いですし?
でも、社長直々の仕事だからなぁ…
そうもいかないんだよ。くっそ……
「わかったよ…やる。」
太「ほんとかい!?じゃあこの露出の高めのドレスを……」
「お前はセクハラのことしか頭にないのか!
このバカ!
第一僕は男だから!
忘れんな!」
太「…え?君男だったの?」
「まじで殺 したい此奴」
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作者名:朱猫 | 作成日時:2018年9月9日 20時