成立ということで。 ページ17
You side
私が剣持に別れを告げ、屋上に向かおうとしていると階段で誰かに手を引かれた。
明らかに包帯を巻いているような手をしていた為、誰が引っ張てきたのかは直ぐにわかった。剣持刀也だ。
『何剣持、授業始まるよ?優等生でしょ、ちゃんとしろよ』
「正気…?あんなの聞いてほっとけるわけないだろ!!…で、好きなの?僕のこと。」
『…好きじゃないかも。』
「…僕は好きだよ、Aのことが。1年前から、ずっと。」
『じゅーぶん分かってるっつーの。何が言いたい訳?』
「振るなら盛大に振れよ…!!!僕、Aのことが好き。付き合ってくれませんか?」
『…んふふ、剣持、顔上げて?』
私は剣持の腕を優しく引っ張り自分の腕の中へと入れて一言、こういった。
『私優等生じゃないし顔も良くないから釣り合わないかもしれないけど、私でよければよろしくお願いします。』
「…っえ、ほんと…に…?」
『ほんと。待たせてごめんね。』
「僕すぐ嫉妬するし、束縛するし…重いし、それでもいいって覚悟あんの…?」
『そんなの今までで充分わかってるわ。覚悟しかないよ、私だって重いかも』
「…んふふ、僕のA。絶対離さないからなら覚悟しとけ。」
『はいはい、一生剣持刀也の女になりまーす。』
ギャル?と優等生のカップルが成立しましたとさ。
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作者名:ななし | 作成日時:2023年6月10日 11時