この人えぐい。 ページ15
You side
「で、結局映画の時に聞きたかったこと、聞けてないんだけど。」
『……なんの事かさっぱり!!!ほら、剣持見てよこれ、美味しそうだよね、うん!学校だし学生らしい話してでもしよ!!!』
「今はそんなのどうでもいい、こっち見て。」
私の行きつけのカフェの新作見せてたら怒って私のほっぺを掴んで無理やり剣持の方に向かされた。力強くてほっぺ取れそう、痛い。
『けんもひ、いひゃい!!』
「うるさい、早く答えて。僕のことどう思ってる?」
『……____き、』
「なんて?はっきり話して。」
『あーもう!!好きだよ!!!友達としてな!!!』
「……なんだ、期待して損した。」
『期待すんな。お前は一生友達止まりだよばーか!』
「それは困るなぁ…だって僕、本気でAの事好きだし。嘘とかないからな!!」
『はいもうわかったわかった。もうこの話し良い?別の話しようよ!!!』
「…覚悟していてくださいね、ばかA。」
剣持がそう言うと私に触れるだけのキスをしてどっか行った。多分あの3人の所行ったのかな。いやもう普通にキスしてきますやん、周りの目考え無さすぎやろあいつ。優等生のレッテル剥がれるけど大丈夫そうかな??
周りの人に「やっぱ付き合ってる?」とか聞かれてもほんとに付き合ってないって言うしか方法ない。でもあんなの見たら付き合ってるって思うに決まってるよね。付き合ってないんだ、むしろ好きでもない。ごめんね、なんか。
『よし!!もういいや!!今日も一日いっぱい寝るぞー!!!』
この後寝てたら帰ってきた剣持に起こされて結構ムカついた一日になったのは内緒ということで。
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作者名:ななし | 作成日時:2023年6月10日 11時