なにこの優等生。 ページ1
You side
新学期
そこまで教室上がらんで屋上でサボってるうちとは無縁なクラス替え。
まぁ見るだけ見とこうかなとか思ってクラス書いてる紙を見に行く。
『頼む…あいつだけは、他のクラスに…!!』
そう、私黒木、今すごく怯えています。
自分で言うのもあれだけど基本的怖いもの知らずなの、うち。
友達もそこそこ多い。サボってるっていったけどちゃんと行く時もある。
で、本題。なんでこんなに怯えてるかって話。
それは…去年同じクラスだった剣持刀也…そいつのせい。
なんかよくわからんけどうちに突っかかってくる。しかも距離近い。
顔いいからしんどいってわけ、わかる?
「黒木、なにそんなに考え込んでるんですか?…もしかして…僕と同じクラスだから嬉しい、とか…?!?!なんですか!!それならもっと早く言ってくださいよ〜!!」
最悪、今1番会いたくなかったやつが来た。
剣持刀也はこいつ、こんなんだけど顔良くて運動できて頭もいい。うざいほんとに。
……まって、今同じクラスって…嘘だろ…
『…最悪…ほんとに同じクラス、じゃん…終わった……』
「…なんだ、喜んでるわけじゃないんですか。」
『喜ぶわけないでしょ!!なんであんたと同じクラスなわけ?!ほんっとに最悪!!!』
「んふふ、キャンキャン吠える犬みたいで可愛い。僕は嬉しいですよ?黒木と同じクラスで。」
ほんとに話が通じない、こいつ猿かよ。
うちは嬉しくないって言ってんの。
しかも!!苗字のお陰様で席前後!!!まじで最悪。何されるかわかんない。(経験済み)
『ほんっとにやだ、屋上で友達話しとこ…』
「行かせませんよ。…てか髪色、黒に戻せって言われてましたよね?メイクもしてるし…僕すっぴんみたいです。」
『はぁ?誰があんたなんかにすっぴん見せんのよ。彼氏にも見せたくないのに…!!』
「…いつ別れるんですか。そいつと。早く別れてくれません?僕の黒木なのに。」
別れる予定ないよ。残念だね剣持刀也。
…でも最近彼氏浮気してそうなんだよな…はぁ、ほんとに無理。
「…その顔、彼氏となんかありましたよね。僕で良かったら話聞きますよ。とりあえず教室行きましょ?」
「…うん、ありがと。」
なんやかんや良い奴だから恨めない。
まぁ彼氏いるのにハグとかキスしてこようとするのは終わってるけどな。
行く気ないけど教室向かうかぁ…だるーー…!!!
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作者名:ななし | 作成日時:2023年6月10日 11時