ありがとう。２

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思えばともがあと半年。と言われてから

もう5ヶ月が過ぎていました。


あと1ヶ月…

思うだけで胸が苦しくなりました。




「望〜！！外行こ！」


「わかったー！」




でもこんな元気なともがあと1ヶ月。

そんなこと到底思えませんでした。



大毅にはとものことを言ってました。

大毅が勘付いたみたいで。


必死に聞いてきて隠すことが難しくなって

結局余命のことも言いました。


望には言えてませんでした。



でもともに言われたんです。


「望、俺が急に居らんくなったら泣くから
言っといてな！(笑)」


「ともはそれでええ？」


「うん！」




だから望にも言うことにしました。


「望〜？ちょっとええ？」


「なに？」


「とものことやねんけどな。
この間まで入院しとって。でも病気は治ってへんねん。
短ければあと1ヶ月でともは天国に行ってまうねん…」



できるだけわかりやすいように。

望が受け入れてくれるように説明しました。




「じゃあ1ヶ月、楽しめるようにする！」


思ったより望は大人でした。

ともを楽しめるようにって。



ほんまありがとう。

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