ごめんってば ページ10
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「え、なに兄弟して不思議なことをしてるの……そういえば私は何をしにここ、に"っ"！！」
「怒られるためだろう、２年３組AA」
「っう、なにで殴っ……いたい」
「面積の狭いほうが圧力は増す。２年生は今の時期にやるんじゃないか？いま貴様を殴ったのはバインダーの角だ」
「だから早く行こうって言ったじゃないですか、先輩」
「Aちゃん、だっ、だいじょうぶ……」
七三分けがいた。副会長だ。
物理の予習も受けてしまった。ええ、習ったとも。P＝S／F だってことも知っているし、それのおかげでこんなに痛いことも知っている。帰りたい
「徳川副会長。脳味噌が潰れたので帰宅します」
「もともとそうだったろうに……神室が待っている。生徒会室に早く行け」
「えっ、神室先輩」
「行け」
「もちろんです」
いつも私が泣くまで怒る副会長と違って神室会長は性格こそひん曲がっているが(そこまで)怒らないから好きだ。もちろん怒られないのがベストだけど。
生徒会長はご多忙なことだろう。あまり待たせても悪いので副会長の制止も聞かずに廊下を走る。階段は飛び降りた。
「……妙に懐いているな」
「うまく躾けられたのでは？」
「あいつは犬かなにかか」
「多分」
＿＿＿＿
「遅かったね、はいこれ」
「すみません…」
私を待っている間に読んでいたであろう文法表を机に置いた会長はホチキスでまとめられた紙を手渡してきた。
ぱらぱらとめくると、どうやらこの間の会合の資料のようで、ところどころにマーカーや
メモがしてあった。仕事が丁寧。さすが。
「そういえば、また凄い隈ですね。寝不足ですか」
会長は、テストが近いんだと言った。
なんとなく彼の顔が引きつったように見えて、少しだけ超能力を使った。コントロールできるようになってから少し精度は下がったが、それでも充分だった。
焦燥感
眠気
ストレス
その他いろいろ。
だがそれを知ったところで私には器用な事を言うなんて到底出来やしない。なにかないかと思ってポケットを漁る。飴を数粒発見
「会長、これあげますね。飴ちゃんですよ」
「校則違反」
「秘密！です！」
いいからいいからと無理やり飴を持たせてから生徒会室を出る。たしか糖分は脳の疲労回復にいいんだっけ。
真面目な会長はきっとまだ受け取るべきか悩んでいるだろう
テストが終われば彼は楽になるだろうか
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トサカ(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます！嬉しいです！頑張ります〜！ (2019年2月9日 20時) (
レス) id: 43532ea6c0 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年2月9日 18時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
トサカ(プロフ) - Lemonaめろんそーだ。さん» ありがとうございます〜！しばらく離れていたのですが、最上編まではどうにか書きたいと…気合いで…コメントとっても励みになります (2019年2月8日 22時) (レス) id: 43532ea6c0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めっっっちゃ続き気になります！！ (2019年2月7日 21時) (レス) id: 50d9b31992 (このIDを非表示/違反報告)
トサカ(プロフ) - 主(仮)＝フラグ建築士二級さん» ありがたいお言葉！更新停滞しててすみません……慰め程度ですが更新をば…… (2016年9月11日 10時) (レス) id: 27a18cd677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トサカ | 作成日時：2016年8月14日 2時
