ごめんね後輩 ページ8
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「すみません。生徒会の影山ですが、こちらの教室にA先輩はいらっしゃいますか」
昼休みが始まったばかりで騒がしい教室なのに、その下級生の声は非常によく通った。いつも私が生徒会関係で何か粗相をすると、呼びに来るのは怖い副会長だったはずなのに。忙しいんだろうか。
今日は何の用件だと思ったが、そうか私は集まりをさぼってしまったんだっけ。
仕方なく立ち上がって影山と名乗った下級生(似てないから多分兄弟ではない)のところへ向かおうとした。が。
「うちのクラスはAって苗字が多いからねぇ」
「お前行けよ」
「いやだ。あんたが行けばいいじゃないの」
「無理。Aちゃん行って」
「めんどくさい」
同じようにして立ち上がった数人のAさんたちと誰が行くかと話し合っていると、だいぶイライラしているのだろう影山後輩が話し合いをしているAズのところまで歩いてきた。
入ってくるときに「失礼します」と言っていたので彼はだいぶ真面目なんだろうなぁ。
「昨日の集まりをすっぽかして帰ったA先輩です。フルネームではAA先輩ですね」
「やっぱりお前じゃないか」
「がんばれー」
「私じゃなくても好きなAを連れてったらいいよ」
「あなたでしたか、行きましょう」
「あっ、墓穴！！掘った！！」
自分で白状した私は影山後輩に腕を掴まれて引きずられて教室を出た。教室から他のA達の笑い声が漏れていた。アイツ馬鹿だろとか、まじかよA！だとか言われている。
悲しい。
「ところでさ、影山って言ってたけどひょっとしてモブくんの親戚かなんかとかだったりする？」
「弟ですけど」
「予定変更、一組に寄ろう」
「えっあ、待ってください！僕は呼んでこいって言われてるんです！！早く生徒会室に……っ」
A先輩！！！！
廊下には私に引きずられる影山後輩の悲痛な声が響いた。数人のAが振り向いた。
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トサカ(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます！嬉しいです！頑張ります〜！ (2019年2月9日 20時) (
レス) id: 43532ea6c0 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年2月9日 18時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
トサカ(プロフ) - Lemonaめろんそーだ。さん» ありがとうございます〜！しばらく離れていたのですが、最上編まではどうにか書きたいと…気合いで…コメントとっても励みになります (2019年2月8日 22時) (レス) id: 43532ea6c0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - めっっっちゃ続き気になります！！ (2019年2月7日 21時) (レス) id: 50d9b31992 (このIDを非表示/違反報告)
トサカ(プロフ) - 主(仮)＝フラグ建築士二級さん» ありがたいお言葉！更新停滞しててすみません……慰め程度ですが更新をば…… (2016年9月11日 10時) (レス) id: 27a18cd677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トサカ | 作成日時：2016年8月14日 2時
