『 愛 と 涙 』

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＊愛と涙＊ 3 ページ5

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「あれ？元気ないねぇ、ユキちゃん…」

『……』

行く宛も無かった私は、好物リンゴを分けてくれる叔父さんの所に来ていた。

「大丈夫だよ、お母さんとお父さんはキミの為を想ってる。」

『…そっか………』

本当に私を想っているのだろうか？

…私が居るから、存在しているから、

お母さんとお父さんは口喧嘩をしているのではないか？

違う、叔父さん、違うよ。

元凶は私なんだ。

本当は私の事は想っちゃいないんだよ。

分かってるんでしょ。

そうやって子供を元気づけてるんでしょ。

本当は想っちゃいないって事知ってて言ってるんでしょ。

叔父さんは、私の味方とか言ってくれてるけどあれも違うんでしょ。

叔父さん、本当は私の気持ちを分からないんでしょ。

私は、そんな貴方が羨ましいな。

…………気付けば、私は家に向かってたんだ。

温かい言葉が、何故か、私を責めているような感じがしたんだと思う。

今更、後悔しても、遅かったのに…