女の子の日が辛いです。

ｈａｎａｍａｋｉ＊boy friend ページ14

私の彼氏は色気がすごい。


彼のチームメイトのマツカワクンといると、もっとすごい。


私はそんな人の彼氏でいいのか悩んでいた。


そんな時に、生理がきた、と。


「あれ、体調悪そうだね、どーした？」


今日は少し暑いためまくっている袖から、筋肉質な腕がのぞいている。


何か見てはいけない気がして、そっと目をそらした。


「んー生理。」


どうせ彼のことだから、今日から数日優しくなるのだろう。


彼はそういうやつだ。


そう思った。


思っていた。


「えっ」


ちょっとだけ裏返りかけたその悲鳴のような声に驚いて顔を上げると、顔をトマトかりんごのように赤くした花巻がいた。


いや、え、赤…。


花巻は真っ赤なままおもむろに立ち上がり、ジャージを腰に巻いてくれた。


正直言って嬉しいけれど。


でもね、花巻クンや。


「これ、今は必要ないかな。」


軽く笑いながら言うと、え、とまた悲鳴じみた声を出して固まってしまった。


私はもっと笑ってしまったが、花巻が少し可哀想になったので


「でもちょっと寒いから貸して？」


と、羽織った。


「あー…俺の彼女最高かよ。」


そう抱きつかれているのを友達に見られるまであと5秒、そしてこの2人のイチャラブ具合が知れ渡るまであと5分である。

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