利害一致の臨時マネ 4【青葉城西】

179.合宿最終日 ページ48

松川side


合宿最終日…

別れを惜しむように、Aの周りに群がるハイエナ…

すまん…

宮侑達…


侑「Aちゃん絶対に連絡してな！！」

西谷「俺、毎日LIN〇しますっ！！」

治「俺も！」

A「…受験生だから程々にしてねw」


…どんだけ敵増えてんだよ


溝口「おらっ！早くバス乗れ〜！！帰んぞ！！」

「「「うっす！！」」」


青城のバスに乗り込めば、隣にAが笑いながら座る…


松川「…ここでいいの？」

A「…ここ"が"いいの」


『が』を強調するA…

俺の隣がいいとか…

可愛いわ…


松川「…どうだった？合宿…」


バスが動き出して、東京民のお見送りも見えなくなったところでAに聞いてみる…


A「…ん〜？…まぁ、馬鹿な及川と岩泉に感謝しないとなぁ…とは思ったよ」

及川「どういう意味なのさ！！」

A「うわっw聞いてたの〜？w」


斜め前に座ってる及川に聞こえたらしい…


A「…だって…この合宿に参加出来たのって2人に勉強教えるって条件だったじゃん？…2人が賢かったら私、この合宿参加してない訳だし…」


たしかにそうだった…

A、合宿だけの臨時マネージャーだったんだよなぁ…


A「…この合宿に参加したおかげでさ？夢が出来た…1回諦めたけど、もう1回、その夢追いかけるきっかけを作ってくれた…」


プロになるって夢…

気がつけば、及川以外もAの話に耳を傾けてる…


A「…だから、みんなにはちゃんとお礼言わないとって思った…『ありがとう』」


少し涙声の『ありがとう』

Aは今、俺から少し離れた所に自分で歩いていってる…

もう、俺、いなくても平気なんだって思う…

…少し寂しいけど仕方ない


松川「…俺は応援してるからな」


…Aの夢なんだから、俺が応援してやんねぇで、どうする


花巻「…松川、カッコつけすぎw」

松川「はぁ！？」

花巻「俺ら全員が応援してるっつーの！！」


そーだ！！そーだ！！って野次が飛んでくる

隣を見れば嬉しそうなAの顔…


これで良かったんだ…


A「…みんなも、春高予選頑張ってね？」


そうだ…

俺らはこのあとすぐ、春高予選なんだ…

負けたら終わりの…

…烏野、白鳥沢、青城

この中で全国に行けるのはたった1校なんだ

…絶てぇ負けねぇ


「「「「おう！！！」」」」

この小説の続きへ→←178.応援

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す