利害一致の臨時マネ 2【青葉城西】

74.妖怪 ページ27

Aside


今日はみんながやけによそよそしかった…

特に青城と烏野！！

もう！松川！

何喋ったんだよ！！


A「…はぁ」


ご飯作って、お風呂掃除して、洗濯して、洗濯物畳んで…

いつも通り、本を広げる…


いつもなら誰かが迎えに来て、ミーティングルームへ連行される時間…


A「…今日は誰も来ないのかぁ」


嫌々言ってたのに、案外楽しみにしてたりしたのかなぁ…


？「誰が来ないの？」


！？



ｶﾞﾀﾝｯ



びっくりして立ち上がってしまった…

いきなり上から飛んできた声…


A「…天童」


声の主は天童だった…


天童「Aちゃんっておっんもしろいんダネw」


ゲラゲラ笑ってる天童…

何こいつ…


A「…何？天童」

天童「べっつにぃ〜？」

A「あっそう…」


席に座り直して、本を読む…

私の真正面に座る天童…

なぜソコに座る？


天童「…ねぇ、Aちゃん」

A「ん〜、なに？」


読んでた本から顔を上げると、目の前にはベタ〜って体を机にくっつけて脱力してる天童…

体やらかいな…


天童「…Aちゃんは『妖怪』って言われたことある？」

A「『妖怪』？…いや、無いかな」

天童「オレはねぇ〜あるよ〜w」

A「ふ〜ん」

私も天童の真似をしてみる…

あー…

机、ひんやりしてる…

気持ちいいかも…


天童「…小学のクラブの時にね？…チームメイトに『妖怪』って言われてたんだヨネw」

A「へぇ〜…凄いじゃん…天童って小学生のときからバレー上手かったんだねw」

天童「えっ？」

A「だって、それ、嫉妬ってやつでしょ？w」


松川が教えてくれた…

嫉妬するやつを笑ってやればいいんだって…

でも、あのとき、私は田北の言葉を真に受けてたから…

田北達が嫉妬するわけ無いって思ってたから…


A「…天童はかっこいいよ」


天童「…そっかぁw」



ｺﾞﾄﾝッ！


食堂のすぐそば…

何かが落ちる音が響く…


天童・A「「えっ？」」

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