利害一致の臨時マネ 2【青葉城西】

81.涙 ページ35

Aside


A「覚えてない？…私たちが入学する年の烏野…女バス、強豪校だったでしょ？」

澤村「…確かに！」

菅原「俺ら女バスに体育館譲って、使えなかった時あったよな！」

東峰「…あれ？でも今女バスって…」


言葉を濁す東峰…

東峰は優しいなぁ…

はっきり言えばいいのに…


A「弱い、でしょ？」

菅原「…えっ」

A「…そりゃそうでしょ…田北がキャプテンなんでしょ？…勝てる試合も勝てないよ」


…田北が烏野以外に行くって言ったら、私は多分、烏野に行ってバスケを続けてた…

でもね？

もう、あんな途中で勝手に心おって、試合中に仲間にため息つくようなヤツと私はやっていけない…


A「…田北が主将？w笑えるねw」

及川「Aちゃんっ！」


それ以上は言っちゃダメと言わんばかりに首を振る及川…

でも、最初に私は釘を指した…

…それを聞くと言ったのはみんなでしょ？


A「…及川に分かるわけないじゃない」

及川「えっ？」

A「…岩泉みたいにずっと一緒にやってきた仲間がいて、松川や花巻みたいに、信頼出来る仲間がいて！！…渡や矢巾や金田一や国見みたいに、及川のこと信じてくれてる仲間がいる…そんな及川に、私の何が分かるんだよっ！！」

松川「…A」

A「…ずっと信じてた仲間に裏切られたんだよ？…ずっと一緒に頑張ってきた仲間に裏切られたんだよ？…及川に分かるわけないじゃん…」


涙が出そうになるのをぐっとこらえる…

及川に当たるのは間違ってる…

それは分かってるんだけど、止められなかった…

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