始まりと終わり ページ6
_貴方side
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ_
リズムよくきゅうりを切っていると背中にのしかかる重み。
「おれ、きゅうりやだ」
犯人はたった一人。
『玲於くんおはよう。食べなきゃだめだよ〜栄養いっぱいなんだから』
「やなもんはやだもん」
といじける彼はわたしをぎゅーっと抱きしめる
『れーおーくーん、怪我しちゃうから』
首筋にﾁｭｯと口ずけて洗面所へと向かっていった。
『ずるいでしょ、』
彼に惹かれ、数原さんに惹かれ、
最低な女代表だ。
私はどうすればいいの。
気持ちを殺して玲於くんと向き合った。
.
数原さんはしょっちゅうｼｽﾌﾞﾛに来てくれて、
いつも通りお話している。
LIVEのことは一切触れていないけど。
「ね〜え、おれ今日オフ」
そんな彼の一言で現実に引き戻される。
『私はお仕事。』
「休んで」
『むり』
「きらい」
『いいもん』
そう言うと玲於くんは私に深いキスをした。
「嫌いになれるわけねぇし、」
『しってる』
「Aは？」
『ん〜』
やめてそれ、不安になる
と頭をかく玲於くんに、触れるだけのキスを贈った。
.
決めたよ。
最低な女やめるの。
.
「いっ、かないで」
『行ってらっしゃいって言いかけたじゃん今』
「うるせえ」
『もう行くよ？』
そう言うと、ん、頑張ってきてって素直に言ってくれる玲於くん。
久しぶりにコンビニ寄ろう。
そうふと思った。
.
家が変わったから、寄るコンビニも変わった。
いらっしゃいませ〜と共に店内に引き込まれた。
そこには
『わ、お久しぶりです！数原さん！』
想うことを卒業した彼がいた。
「うわ、コンビニで会うの久しぶりやなあ」
目元のシワ、口元のシワ、下がる目尻
かわいい彼の笑顔。
卒業だ。
『ほんとですよ(笑)』
「アイス？」
『もちろん(笑)』
まだまだ暑いもんな〜って笑う彼に、
告げることを決めた。
卒業しなきゃいけないから。
『数原さん、時間ありますか？』
「ジム行こう思てただけやしええで」
卒業式始めるからね、
玲於くん。
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Kas(プロフ) - みこさん» めちゃくちゃうれしいです！！！ありがとうございます！！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて光栄です！ (2019年3月11日 19時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - りなgさん» それいいですね！！！考えてみます！！ (2019年3月11日 19時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - お疲れ様でした！いつも泣きながら見てました(ToT)続編楽しみにしてます！！！ (2019年3月10日 19時) (レス) id: 7508aee575 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編待ってます！もうダイスキすぎる作品！ (2019年3月10日 2時) (レス) id: fe270701ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 空
| 作成日時：2019年1月26日 21時
