報道のきっかけ ページ23
_龍友side
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ_
いつもはそんな音で目が覚めるけど、今日はちゃうかった。
着信音で目が覚めた僕。
ディスプレイを見れば、亜嵐くんからやった。
「もしもし？」
「龍友くん！？テレビみて！！！」
珍しく焦る亜嵐くんの声に驚きながらもテレビをつける。
_数原さんは大切な人の為にこの方に付き合っていたと考えると、敬うべき人柄ですね_
_そうですね。しかし、数原さんの人生が変わってしまったかも知れませんね_
「なんやこれ...」
右上には、GENE数原 嘘の熱愛
と書かれていた。
「田坂さん、龍友くんに黙って、テレビ局にFAX出したって...」
嘘やろ...
なにしてんねん、
「亜嵐くんごめん」
そう言って電話を切り、萌に急いで電話をかけた。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ_
3コール目でやっとでた。
「もしもし...」
信じられないくらい暗い声。
「萌、お前...」
「龍友、今までごめんねっ、縛り付けてた、」
「僕は！！」
「私、幸せだった。FAX送ったのは、龍友のこと本気で好きになっちゃったから...」
僕のこの行動がもしかしたら萌を傷つけとったんかもしれへん。
Aちゃんしか見てなかった僕を1番見てきたのは萌やから。
「僕はもう、」
「龍友と同じだよ。大切な人に幸せになってもらいたい。だから、こんなのやめよう、？」
萌は泣いていた。
「ごめんな、」
「謝らないでよ、(笑) 龍友、ありがとう」
おう、そう言って悲しく響く機械音。
僕にはもう、何も残らんくなった。
何も背負ってないと思うと、楽に感じられたけど、
Aちゃんが玲於に向ける笑顔は本物やった。
僕にはもう、守るべき人がおらん。
.
「数原。」
「はい。」
HIROさんに呼ばれた社長室。
何度見た光景だ。
「最初から一人の女性のために付き合っていたのか？」
「...はい、」
「ごめんな、そんなことに気づけなくて」
「いえ、僕が悪いんです、(笑)」
寂しく笑うことしか僕にはできなかった。
その日、玲於が僕の目を見ることはなかった。
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Kas(プロフ) - みこさん» めちゃくちゃうれしいです！！！ありがとうございます！！ (2019年3月11日 19時) (
レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて光栄です！ (2019年3月11日 19時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - りなgさん» それいいですね！！！考えてみます！！ (2019年3月11日 19時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - お疲れ様でした！いつも泣きながら見てました(ToT)続編楽しみにしてます！！！ (2019年3月10日 19時) (レス) id: 7508aee575 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編待ってます！もうダイスキすぎる作品！ (2019年3月10日 2時) (レス) id: fe270701ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 空
| 作成日時：2019年1月26日 21時
