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あなただけを ページ14

_貴方side



ピピピピピッ_

いつもと同じ朝。




隣には上半身裸の玲於くんがいて、彼の背中に手を伸ばすけどひっこます。







昨日の夜、彼の目は少し腫れていた。



珍しく、甘えてきた玲於くんに




『甘えたさんなのかな?(笑)』

って冗談交じりに聞けば、






「俺が俺でなくなっちゃいそうで怖い」




そういった。



その意味が分からなくて、ただ、抱きしめることしか出来なかった。









「A」


昨日のことをぼーっと考えていたら玲於くんが私の名前を呼んだ。





『ん?』


「おきてたんだ。おはよ」





そこにはいつものように笑う玲於くんがいた。



数原さんあの宣言をしてから背負う物がなくったかのように、軽くなって



玲於くんだけを見れた。









ニコッと笑う玲於くんがだいすきで、


ギューと抱きついた。








私は玲於くんを見てる。


数原さんと重ねてなんかいない。









そう、言い聞かせた。









「当たってっけど?」


自分も裸なことに今気づいて、


ニヤニヤしてくる玲於くんに枕を投げた。







『バカ玲於くん!!』


「Aが抱きついてきたんじゃん!!!」


『もう知んない。』









私が拗ねれば、いつも抱きしめてごめんねって言ってくれるのは、玲於くん。




「ごめんって」


『やだ。抱きつかないで』








それでも素直になれない私を構い続けてくれるのは玲於くん。





彼を愛す理由がある。









.








「佐藤」




真剣な眼差しで上司に呼ばれた。


専属につけなくて、あれ以来さらに必死に仕事に取り組んだ。






隣にいた渚に肩をぽんと叩かれて、



大丈夫。そう言われた。







立谷先輩に連れてこられたのは社長室。









やばいやばい、



変な緊張感が私を包む。









コンコンコン_



いつも聞く音が今日は、不気味な音に聞こえる。









『失礼致します』




そこには、蘭がいた。



うちのデザイナーのエース。









なんでまた...









「佐藤、南月、2人を呼んだのは___」



次の言葉を待つ時間がとても長く感じて、怖かった。









.









『蘭...』


「やばいね、」







喜ぶべきことなのだろう。


でも、玲於くんは...。









「二人で頑張ってこう。」


『うんっ、』









嬉しいはずなのに、ね。




ようやく向き合えたのに。

俺のもの→←幸せは難しい



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設定タグ:数原龍友 , 佐野玲於,佐藤大樹 , GENERATIONS   
作品ジャンル:タレント
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Kas(プロフ) - みこさん» めちゃくちゃうれしいです!!!ありがとうございます!! (2019年3月11日 19時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!!そう言って頂けて光栄です! (2019年3月11日 19時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - りなgさん» それいいですね!!!考えてみます!! (2019年3月11日 19時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - お疲れ様でした!いつも泣きながら見てました(ToT)続編楽しみにしてます!!! (2019年3月10日 19時) (レス) id: 7508aee575 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 続編待ってます!もうダイスキすぎる作品! (2019年3月10日 2時) (レス) id: fe270701ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼 空 | 作成日時:2019年1月26日 21時

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