"愛す" をコンビニで買う 2

お誘い ページ50

_貴方side





私は一体何をしているんだろうか。







何がしたいのだろうか。









誰を愛しているのだろうか。









「Aちゃん、」



目の前でそう名前を呼ぶ彼に目を向ける。




私の瞳には彼が映る。








「またご飯いこっか」


『行きます、』









私から作り出した雰囲気なのに、気まずい。




慣れてないのかな、








玲於くんとも何度もこんな甘い空気になったのに。









そんな時ドアは開いた。



「佐藤さん、どう！？」





そこにはスーツを着た白濱さんの姿があった。







『着こなしてますね〜(笑)

さすが！そのまま撮影行っちゃいましょう！』








白濱さんの背中を押した時に耳元で囁かれた。






「東京公演、最高の席取ってあるから来てよ」



私にしか聞こえない声でそうにやにやする彼は、白濱亜嵐。









数原さんのカッコいい姿見れると思ったらにやけが抑えられなかった。



「ちょ、亜嵐くん何したん！？」


「いや〜(笑)」







言い合いをしている2人をよそに、



もう8月の想像をしている







6月の末。









.









ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ_



「A？」


『玲於くん！』


「仕事終わった？」


『うん！』







またひとつ彼に惹かれ、


彼を傷つける。









LIVEに行けば何か変わるのかな。









そんな時携帯が震え開いてみれば







"LDHとの契約が決まった。


誰とは決まってないけど専属出るようになるからね"









そんな先輩からの連絡。




喜ぶべき報告でいいんだよね。









まだ私と決まったわけじゃないのに、









.









8.5







私たちの関係は変わる_。









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