2人の現状 ページ32
_龍友side
今日もリハーサル。
いつもと違うのは玲於のテンションがやけに高いこと。
「なに、玲於どうしたの?(笑)」
「別に」
なんて言いながら顔は確実に緩んでいる。
またAちゃん関係なんやろなあ、なんて少し心を痛めながら
携帯を開く。
そこには萌からの通知があった。
萌 .今日ご飯行かない?おしゃれなカフェ見つけたの!
ええで.Ryuto
ずっとこんな感じ。
毎日のこと話して、たまに飯行って。
そんなルーティーン。
「龍友のとこはどうなの?」
玲於からの流れ弾が僕にも来た。
今までさほど触れられてなかった話題に少し戸惑う。
「べつにどうもないっすよ(笑)」
亜嵐くんが心配そうに見つめていたけど、
目は合わせなかった。
「龍友くんのことだから、何もないわけないっすよ!!」
「うるさいわ(笑)なんもしてへんわ(笑)」
そういえば一瞬静まるリハ室。
「それはないわ、龍友くん(笑)」
と言う裕太くん。
それがガチやねんな。
ほんとはAちゃんと一緒にいたいんやから
って言うてしまえば、このグループはどうなってまうやろか。
複雑な表情でいる亜嵐くん、玲於。
そして涼太。
きっと涼太は何かに気づいとる。
Aちゃんのことやって、すぐ気づきよったし。
玲於、お前の幸せは奪わへんから安心し。
そう告げるように、始めよかと呟いた。
.
夜 ((;night
「ここ!めっちゃおしゃれじゃない!?」
嬉しそうに話す萌は、普通の女の子で
なんでこの子を傷つけたんやろうって不思議に思う。
「冷えるし、入ろうや」
うんっと大きく頷いた萌と店内へ入る。
メニューに目を輝かしている彼女が、
少し、
ほんの少しAちゃんと重なった。
「最近、なんの記事書いてるん?」
「最近はファッション誌任されてるからそのへんかなあ。」
ファッション誌...。
てことはシスブロのことも書くんかな。なんて考える僕はつくづく彼女に溺れとる。
「なあ、聞いてええか?」
ずっと聞きたかった。
「いいよ」
「なんで、Aちゃん恨んどったんや?」
これを聞いてどうするとかでもないけど、ただずっと聞きたかった。
恨みを買うような子でもないし、不思議やった。
「ただの嫉妬、かな」
と萌は笑った。
416人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「GENERATIONS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
加恋(プロフ) - 大樹くん最高すぎて泣きそう (2021年1月1日 15時) (レス) id: 2e418c8a08 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - ちーーさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします! (2019年1月19日 20時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!! (2019年1月19日 20時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちーー - 続きめちゃきになります!まってます! (2019年1月14日 0時) (レス) id: c05d53fa4c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - つつ゛ききになります! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼 空 | 作成日時:2018年12月6日 23時