"愛す" をコンビニで買う 2 (ページ28)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:118,890 hit

変えてくれた人ページ28

_貴方side

約1ヶ月掛けて資料まとめ、取材、

そしてやっと今日撮影に持ち越した。

その相手は

「いいよ～、いい笑顔」

佐藤大樹。

大樹と一緒に仕事するなんてなあ(笑)

高校時代思ってもいなかった。

「じゃあ、次の衣装行こうか」

はいと大樹がこっちに向かってくる。

『さすがだね～。次こっちね』

「いやいや(笑)」

そんな会話をした後に上司からの連絡があった。

私にはもう1つ大きなプロジェクトを任せられているから

その事かな？なんて思いながら電話にでる。

『はい。』

「今、撮影？」

『はい、もう私の仕事は終わりました』

「じゃあ、GENERATIONSさんにあのこと伝えて」

『もう情報解禁いいんですか？！』

「ええ、そろそろ衣装確認もしないといけないし」

『分かりました！失礼します』

やっと、やっと言える！

玲於くんにも言っちゃダメで何回もくちをおさえて、耐えた。

玲於くんになに？なんて聞かれたけどなんにもないよ！って逃れた。

なかなか言わなかったのはビックプロジェクトだから。

LDHさんと組んで、もし上手く行けば、

これからLDHさんと契約に発展するらしい。

そうなれば、私も玲於くんに近づけるかな？なんて、期待をして

今回のデザイナーに抜擢されてからは気合い十分だった。

すぐさま玲於くんに連絡すれば、

手に取るように分かる喜び方をしてくれて、こっちまで嬉しくなった。

『玲於くんのお仕事に携われて嬉しいなあ』

って言葉を零せば、

「俺もAが考えてくれたコーディネートって思ったらいつもより何倍も頑張れる」

このひと、ほんとにずるいの。

普段はお塩なのに、こうやって甘やかしてくるんだもん。

『も～、』

「Aもでしょ？」

『うん、』

「ははっ、知ってる。今日俺ん家泊まってきな」

『いいの！？』

「いいよ、じゃああとでね」

いつからかわかんないけど、

確実に玲於くんに惚れていっているんだ。

数原さんが居るなんて忘れちゃう瞬間がある。

それだけ玲於くんが私を変えてくれた。

.

数原さん、今幸せですか？