おめでとう ページ18
_玲於side
Aが出て行ってから数分後、俺も家を出た。
龍友君にちゃんと言ってやる。
Aはもう俺のもんだって。
でも、龍友くんの悲しそうに笑う姿が想像できてしまうから、
すげー心が苦しい。
たとえライバルでも、大切な人だから。
.
そういえば、Aに龍友くんに言っていいか聞いてなかったわ。
あとで電話するか。
俺は事務所の会議室へ急いだ。
.
会議中、龍友君は俺と目を合わせようともしなかった。
でも、ちゃんと伝えたい。
このままじゃ、俺と龍友君の関係も悪くなるし、
龍友くん自体が壊れてしまいそうだったから。
「龍友くん、後で話あるんだけどいい?」
龍友くんは今までに聞いたことのない声で
「おう」
といった。
.
プルルルル…
『もしもし』
電話の向こうから聞こえてくる愛おしい彼女の声。
「なぁ、俺らの関係さ、龍友くんに話してもいい?」
彼女は言葉を詰まらせた。
そりゃそうか、いくら俺に体を向けてくれていても、
まだ気持ちは龍友くんのほうを向いてるんだから。
『玲於くんがいいならいいよ』
Aはそういった。
「え、いいの?」
『わたしは玲於くんの彼女だもん、ほんとのことを言うだけでしょ?』
きっと心ではこんなこと思ってねぇはずなのに、
言わせてしまっている俺は、きっと最低だ。
「ん、わかった。Aすきだよ」
Aは、うんっと笑った。
彼女が俺に好きだよって言ってくれる日がくるのかなぁ。
なんてらしくもねぇことを考えていた。
.
「龍友くん、いい?」
仕事終わり、おれは龍友くんに話しかけた。
「三階の会議室、空いとるよな?そこではなそや」
龍友くんは大人な表情を見せた。
龍友くんはすげー一途で、Aのことを大切に思ってる。
龍友くんが簡単にAを忘れられるわけがない。
なのに、なんであの人といるんだよ
ひたすらそのことを考えて歩いていた。
.
ガチャン
ドアの閉まる音がした。
俺と龍友くん二人だけの空間。
先に口を開いたのは俺だった。
「龍友くん、おれはすっげーAが好きだよ」
「おう」
「Aと付き合ってる。」
龍友くんはしっかり目を合わせて、こういった。
「おめでとう」と。
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加恋(プロフ) - 大樹くん最高すぎて泣きそう (2021年1月1日 15時) (レス) id: 2e418c8a08 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - ちーーさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします! (2019年1月19日 20時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - あきさん» ありがとうございます!! (2019年1月19日 20時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ちーー - 続きめちゃきになります!まってます! (2019年1月14日 0時) (レス) id: c05d53fa4c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - つつ゛ききになります! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 空 | 作成日時:2018年12月6日 23時