ありがとうと笑顔 ページ20
_龍友side
彼女を抱きしめてもう何分たっただろうか。
さすがにこんだけ近くにおると...
そんなとき、んぅ、と声を出した彼女。
まさかと思って「Aちゃん?」と顔を覗き込むと、
彼女は寝ていた。
「ほんまにこっちの気ぃもしらんと、可愛い顔で寝やがって(笑)」
そんな彼女を抱き抱えてベットに連れていった。
僕のベットに寝かして改めて顔を覗く。
彼女の頬には涙の跡が残ってた。
「もう、泣かせへんから。」
頬に手をやり涙のあとを消すように親指を動かした。
僕はお風呂に入ってソファで眠りについた。
.
朝 ((;morning
朝起きて、寝室を覗いたらまだAちゃんは気持ちよさそうに眠っていた。
仕事あるんかな？
なんにせよ朝ごはん作ったらなあかんからキッチンにたった。
あんな後やし、和食のが落ち着くやろな。
ごはんをたいて、
久しぶりに味噌汁を作って、卵焼きと焼き鮭。
並べよかと思った時に後ろから声が聞こえた。
『数原さん...』
「Aちゃんおはよ。朝ごはんできたで一緒に食べようや」
『ごめんなさい、』
彼女が悪いわけじゃないのに、責任感の強さからか彼女の口からは謝罪の言葉がでてきた。
「なあ、Aちゃん。謝らんといて?
僕が連れてきたんやから。
今日仕事?」
ｺｸﾝと頷いた。
「行けるか?」
『い、けます...』
「無理せんでええんやで。怖かったら僕の家おればええ。」
そう言ったらAちゃんは席を立って僕の後ろに来た。
そして僕のことをぎゅっと抱きしめて
『そばにいて...』
また、そういった。
彼女と向き合うように抱きしめて
「今日は仕事休んどき。
僕午前はラジオ収録あるからおれへんけどそれまで一人でおれる?」
『はい、』
「大丈夫。絶対帰ってくるで。それまでにお風呂はいっとき。僕のジャージ貸すで」
数原さん、ありがとう。
って零した言葉。
やっとありがとうが聞けた。
ごめんなさいなんていらん。
ありがとうさえ聞ければ僕は幸せ。
「じゃあ、行ってくるな」
『行ってらっしゃい』
まだ前のような笑顔はないけど、
昨日より元気になったような気がする。
いつか笑顔でいってらっしゃいってゆーてくれる日がくるかな。
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Kas(プロフ) - ばばばばさん» 貴重なご意見ありがとうございます。名前変えさせていただきます。わざわざありがとうございます。 (2019年2月21日 22時) (
レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
ばばばば(プロフ) - 龍友くんの妹さんって一般の方なので、名前出さない方が良いかと思います。モデルやってる事と芸名をここで出すのは違うかと思います。 (2019年2月21日 0時) (レス) id: 36efc0d142 (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - 星を見守る砂岩さん» そうなんですね！！！ありがとうございます！！ (2018年12月7日 19時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
星を見守る砂岩(プロフ) - スピッツの歌にこういう歌詞があったのでこういう作品があるのは嬉しいです！更新頑張って下さい！ (2018年12月7日 8時) (レス) id: 5a8ebe94bd (このIDを非表示/違反報告)
Kas(プロフ) - あさひさん» これからの展開に期待していて頂けると嬉しいです!!書いている側も龍友くんの立場になると辛いです（ ; ; ）そうやって言って頂けて本当に嬉しいですううう!! (2018年12月3日 21時) (レス) id: 841873fbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 空
| 作成日時：2018年11月9日 17時
